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小売向けデジタルPOPプラットフォーム「CyberPOP」による店内販促効果の最大化

広報部

2020.09.16

2020年8月19日に株式会社サイバーエージェントは、デジタルPOPの管理プラットフォームである「CyberPOP」の提供を開始したことを発表しました。店内販促ツールとして従来利用されているPOPをデジタル化することで、店内販促効果を最大化できるサービスとなっています。

今回は、CyberPOPの概要から必要とされる背景や今後について見ていきましょう。

CyberPOPとは?できること

CyberPOPはデジタルPOPの管理プラットフォームであり、CyberPOPの管理画面に登録したPOP情報を任意のデジタルPOPに掲載できるサービスです。従業員は複数店舗のPOP情報をネットワーク上の管理画面で一元管理することができ、スマートフォンやタブレットを利用していつでも簡単に切り替えることができます。

加えて、デジタルPOPにはAIカメラが搭載されており、画像認識技術を活用して商品棚前に訪れた顧客の属性分析を行い、「棚前通過人数」「視聴人数」「視聴時間」などのデータを取得可能です。これらの実店舗の顧客行動データや売上データ分析によって、POPの最適化が行えます。

1店舗あたりの初期費用としては、ハードウェアの導入費やCyberPOPのシステム利用料が必要となり、必要に応じてクリエイティブ制作費などが発生します。ハードウェアは小型タイプ、大型モニターなどの種類を取り揃えており、店舗ごとに最適なデジタルPOPをネットワーク込みで提供。

CyberPOPを活用することで、従来のPOP管理業務の効率化・省人化が可能となり、タイムリーな商品訴求による売り上げ・利益率の最大化を実現します。

CyberPOPが必要とされる背景

従来のPOPはポスターやチラシなど、紙媒体のものがほとんどであり、張替えや管理作業などに工数がかかっていました。そのことが原因で、来店客に対するタイムリーな商品訴求ができずに販売機会の損失や食品ロスなどによって売り上げ・利益率の最大化が難しいという課題がありました。

CyberPOPはネットワークを通じてPOPを一元管理でき、いつでも好きなタイミングでかんたんにPOPを切り替えることが可能です。そのため、工数の削減や省人化が実現でき、タイムリーな商品訴求もできるようになります。

加えて、AI技術を活用した顧客行動データ分析などは、より販促効果を最大化するために必須であり、これからの小売業界に必要な技術の一つと言えるでしょう。

人手不足が深刻な日本社会においては、生産性の低い業務を自動化することで、人間が価値を生み出す業務に集中することが非常に重要になってきます。小売業界のデジタル化は今後もさらに進むことが予想され、CyberPOPはその手段の一つとして注目されています。

〈参照〉サイバーエージェント/小売向け「デジタルPOP」、AIカメラ活用/流通ニュース

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