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新たな働き方を提案する分身ロボットOriHimeを活用した「分身ロボットカフェDAWN」

広報部

2021.03.02

社会にはさまざまな理由によって働きたくても働けない人が大勢います。そんななかから、難病や重度障害などの理由で外出困難な人が働くために、分身ロボットを活用する動きがあることをご存知でしょうか。今回は、分身ロボットOriHimeとそのロボットを活用したカフェの概要について紹介します。

分身ロボットOriHimeとは

分身ロボットOriHimeは、株式会社オリィ研究所が開発・販売している商品です。OriHimeはAIロボットではなく、パイロットと呼ばれるロボットを遠隔地から操作する人間がいてはじめて稼働します。OriHimeは育児や介護、身体障害などで外出が困難な人が分身テレワークで業務を行うために利用されるものです。

種類としては、小型のコミュニケーション用ロボット「OriHime」だけでなく、遠隔で接客やモノを運ぶなどの身体労働を伴う業務を可能にする全長120cmの「OriHime-D」などがあります。分身ロボットカフェDAWNではOriHimeとOriHime-Dを活用して、オーダーや配膳、利用者との会話などの接客を遠隔地から分身として利用しています。

分身ロボットカフェDAWN ver.βが2021年6月オープン予定

そんなOriHimeを活用した分身ロボットカフェDAWN ver.βが2021年6月に東京の日本橋エリアで開業予定です。こちらのカフェでは、重度肢体障害者・難病患者、海外在住者などの外出・異動が困難な人たちがOriHimeを遠隔操作することで接客を行います。

通常のカフェと異なりロボットの研究開発室が併設され、利用者からのアンケートやパイロットたちの声を反映してOriHimeの機能や接客フローそのものを随時変化させられる点が特徴です。分身ロボットカフェは2018年から現在までに4回の短期開催実績があり、のべ5,000人が来場しています。

働きたくても働けなかった人たちが働ける世の中へ

出産や育児、介護などで働けなかった人たちが働ける環境としてテレワークの活用が注目されていましたが、分身ロボットはさらに難病や重度の障害などを持った人たちも働ける環境を構築できる技術です。

実際に分身ロボットカフェでトレーニングを積んだOriHimeパイロットが企業へと就労する事例が多く生まれています。加えて、オリィ研究所では2020年7月に分身ロボットを使ったテレワークのための人材紹介サービス「AVATAR GUILD」を開始しており、今後もさらに増えていくことが予想されます。

〈参照〉【速報】外出困難者が分身ロボットで働く「分身ロボットカフェDAWN」の常設実験店が日本橋エリアにオープン/ロボスタ

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