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「瞬間移動」が実現するかも知れないアバターロボット「newme」

2020.03.31

〈画像〉newme/avatarinより引用

航空会社ANAが、アバターロボット「newme(ニューミー)」を発表しました。newmeを活用することで、私たちは「瞬間移動」をするように、現地で活動できるようになるかもしれません。

今回は、newmeに関わるサービスの開始時期とあわせて、newmeで何ができるようになるのかについて、紹介していきます。

ANAがアバターロボット「newme」を発表

2019年10月に開催されたCEATEC 2019で、ANAホールディングス株式会社は、アバタープラットフォーム「avatar-in(アバターイン)」と独自開発のアバターロボット「newme」を発表しました。

newmeは「新しい私(私自身)」を由来としており、同社が掲げるアバタープロジェクトの主軸を担います。同社は、アバターサービスを提供するためのプラットフォームを2020年4月にサービスインする予定です。さらに、newmeは2020年夏までに1,000体の普及を予定しています。

newmeを使ってできること

newmeを日本全国、世界各国に配置することで、まるで「瞬間移動」したかのように現地で活動できるようになります。

たとえば、水族館に設置したnewmeにアバターインすれば、自宅にいながら水族館を楽しむことが可能に。ほかにも、商業施設に配置したnewmeでは、自宅にいながらショッピングが楽しめます。

newmeはスマホやタブレットなどから、専用のアプリを通じて自由に操作することが可能です。スマホなどのデバイスで自由に操作し、移動できるWebカメラをイメージすると分かりやすいでしょう。

CEATEC 2019のなかでは、2本の腕を遠隔操作できるウェアラブルロボットデバイスも発表されており、newmeと融合することになれば、より利便性が向上します。まさに、自宅にいながら「瞬間移動」したかのように、現地で自由に活動することができるようになるのです。

newmeは「Society5.0」の実現に向けた取り組み

Society 5.0/内閣府

Society5.0は、日本が提唱する未来社会のコンセプトです。newmeは社会インフラとして導入することも考えられており、日常生活のなかで活用することも目的としています。

東京都や大分県などの自治体をはじめ、大学・研究機関、百貨店などとも連携してプロジェクトが進められています。大手通信会社NTTドコモ、KDDI、Softbankとも連携しており、日本社会への実装が本格的に検討されているのです。

ANAホールディングス株式会社の代表取締役社長である片野坂氏は「身体や時間の制約を超え、距離を超えてどこへでも出かけられる社会の実現を目指したい」とコメントしました。アバターが身近にいる社会の実現はもうすぐです。日常生活においても、人間とロボットの共生が始まろうとしています。

〈参照〉全日空HD ANAアバターロボット「newme」(ニューミー)を発表「瞬間移動」できる社会を提案/ロボスタ

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