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ネットとリアルの融合システム「デジタル・ラボ」が洋服の青山で導入される

広報部

2021.01.05

紳士服販売チェーンの「洋服の青山」を展開する青山商事は、ネットとリアルの融合システム「デジタル・ラボ」を2020年12月9日から同店の16店舗に導入しました。ネット(オンライン)とリアル(オフライン)の融合は、小売業を始めさまざまな業界でも注目されていますが、デジタル・ラボはそのためのソリューションとして注目されています。

今回は、デジタル・ラボの概要から洋服の青山での利用事例などについて見ていきましょう。

デジタル・ラボとは?

デジタル・ラボは、ECサイトと連動するタッチパネル式の大型サイネージやタブレット端末などを利用したネットとリアルの両方のメリットを最大限に生かしたシステムです。

ネットとリアルでは、それぞれ豊富な在庫数と接客サービスというメリットがありますが、デジタル・ラボによってそれらの両メリットを活かせます。来店客は大型サイネージやタブレット端末などを通してECサイト上にある約1,000万点以上の在庫から好みの商品を選ぶことができ、その場で店員による接客も受けられます。

洋服の青山におけるデジタル・ラボの事例

洋服の青山では、デジタル・ラボを導入した店舗の店在庫とも連動しており、全785店舗にある在庫を確認可能です。利用者は店在庫をゲージ見本として試着や採寸を行なうため、実際の商品の色柄や着心地などを確認した上で購入できます。

デジタル・ラボを利用して商品を購入すると商品は自宅に配送となるため、購入後は手ぶらで変えることができ、後日店舗に商品を受け取りに行く手間も不要です。

デジタル・ラボにおけるOMOの効果

洋服の青山でデジタル・ラボが導入された当初の目的は、「狭小店舗でも豊富な品ぞろえを実現するため」と語られています。洋服の青山は広い店舗で豊富な品ぞろえが強みの一つでしたが、オフィス街やターミナル駅近店舗のニーズの高まりで、広い店舗を確保することが難しくなっていました。

そこで、デジタルの活用に思い至り、デジタル・ラボを活用することで店頭在庫を3分の1以下に絞ることで販売管理や流通コストの削減などにも成功しています。導入前までは狭小店舗や地方店舗では提供できるラインナップが限られていましたが、顧客がより自分似合う服を選びやすい環境が提供できるようになったと語られました。

加えて、一度店員の接客を受けながらデジタル・ラボを通し高いものを経験することで、顧客のネット通販に対する抵抗感も払拭できると考えられています。

〈参照〉青山商事/EC連携「デジタル・ラボ」導入61店体制に/流通ニュース

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