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横須賀市公道で自動配送ロボットの自動運転実験を開始/楽天・パナソニック

広報部

2021.01.26

自動運転技術により、私達の生活に大きな変化がもたらされるかもしれません。楽天と横須賀市は「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ」の一環として、2020年12月14日から自動配送ロボットの公道走行実証実験を開始しました。自動配送ロボットはパナソニック製のロボットを利用することとしており、2021年前半には実用化を目指しています。

今回は、自動配送ロボットの概要と併せて、実証実験の内容などについて見ていきましょう。

自動配送ロボットの概要

今回の実証実験で利用されるロボットはパナソニック製のロボットであり、高さと長さが115cm、幅65cm、最高時速は4km/hのスペックです。ロボットには4台のカメラが搭載されており、映像とセンサーで把握した周辺情報を伝送してリアルタイムで遠隔監視が行えます。

人や車などの障害物を検知すると自動で走行を停止し、必要に応じて遠隔操作に切り替えることも可能です。自動配送ロボットは物流の人手不足の解消に活用できると考えられており、日本郵便などの物流大手でも自動走行ロボットの実験が行われています。

横須賀市で行われる実証実験

横須賀市で行われる実証実験では、横浜市馬堀海岸地域の住宅地(約200m×約120m)の範囲で自動配送ロボットを自動走行させます。公道を安全に自動走行できることを実証する目的としています。

走行中は馬堀海岸地域から約5km離れた横須賀リサーチパークから自動配送ロボットを遠隔監視しており、今後は「西友 馬堀店」から近隣住宅地への商品配送サービスを実現する予定です。

2021年前半には近隣住民の注文を受け、「西友 馬堀店」の商品を自動配送ロボットで届けるサービスを期間限定で実施する予定としています。

2021年は自動配送ロボット元年になるかもしれない

自動配送ロボットの活用は政府も推し進めており、2020年12月1日に取りまとめた成長戦略の実行計画においては、次のようにコメントしています。

「公道走行実証の結果を踏まえて、遠隔で多数台の低速・小型の自動配送ロボットを用いたサービスが可能となるよう、来春を目処に制度の基本方針を決定し、2021年度のできるだけ早期に、関連法案の提出を行う」

今回の公道走行実証実験は今後の制度整備にも貢献できるものとして進められており、2021年は自動配送ロボットを活用したサービスが一般に提供されるようになる可能性が高いと言えるでしょう。

〈参照〉楽天がパナソニックの自動配送ロボットで横須賀市の公道を自動運転 遠隔監視も実証実験 スーパーの自動配送サービス実現へ/ロボスタ

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