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棚で「デジタル販促コンテンツ配信」の実証実験をドン・キホーテで実施

広報部

2021.01.13

販促用ディスプレイの開発・販売などを行なう株式会社TANA-Xは、株式会社リコーと共同開発した棚を使ったデジタル販促コンテンツ配信システム「Connected Shelf(コネクテッドシェルフ)」の実証実験を開始しました。

今回は、実証実験の内容と併せて、コネクテッドシェルフについて見ていきましょう。

コネクテッドシェルフと実証実験の概要

今回の実証実験は、12月19日からMEGAドン・キホーテ渋谷本店で行われています。実験期間は約6ヶ月を予定しており、コネクテッドシェルフを使った販促効果を確認する予定です。

コネクテッドシェルフは複数のシェルフサイネージをIoTセンサーやAIで統合制御し、来客属性に合わせて最適なデジタル販促コンテンツの配信を可能にするシステムです。これらのセンサーによって来店客の購買行動や棚前での滞留情報などのデータに基づき、来店客に最適な販促コンテンツを出し分けることもできます。また、複数のサイネージを1つの画面として利用するシンクロモードを搭載しており、ダイナミックな売り場演出も実現可能です。

コネクテッドシェルフで配信するコンテンツは、専用のCMSによって一元管理でき、センサーで取得したデータを活用したコンテンツの出し分け配信機能もCMSに統合されています。地域や店舗、時間によるデータに基づいたコンテンツ配信を一元管理できます。

コネクテッドシェルフで期待される効果

コネクテッドシェルフで利用できるシンクロモードはダイナミックな売り場演出を実現できるため、遠距離からでも来店客に請求できるマグネット効果が期待できます。加えて、棚前状況や来店客に合わせたコンテンツ自動表示によって購買意欲の喚起にも貢献。

さらに、販売員の対面接客の代わりとしてコネクテッドシェルフを活用でき、新型コロナウイルスの感染リスクの低減も期待されています。

コネクテッドシェルフの今後

ドン・キホーテでの6ヶ月の実証実験の後、正式リリースは2021年夏頃を予定しています。さらに、2021年度にはドン・キホーテなどを運営するパン・パシフィック・インターネショナルホールディングスと共同で、ドン・キホーテの棚・リテールメディアを手掛けていく予定であり、複数店舗でコネクテッドシェルフを導入する予定です。

コネクテッドシェルフは小売店のDX戦略の一翼を担い、来店客に新しい買い物体験を提供するためのソリューションとして注目されています。ドン・キホーテでの実証実験の結果によっては、今後さまざまな店舗でコネクテッドシェルフが見られるようになるかもしれません。

〈参照〉MEGAドン・キホーテ渋谷本店/棚で「デジタル販促コンテンツ配信」実験/流通ニュース

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