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広がるBOPIS、コメリで24時間受取可能なロッカーサービス開始

広報部

2020.10.28

オンラインで注文した商品を店舗で受け取るBOPIS(Buy Online Pickup In Store)は、欧米を中心に一般的なサービスとして普及していますが、日本ではその事例はあまり多くありません。しかし、新型コロナウイルスの影響もあり、徐々にさまざまな企業が導入を開始しています。

今回は、ホームセンターのコメリが新たに実施する「コメリロッカー」についてみていきましょう。

24時間受取可能な「コメリロッカー」

新潟県に本社を置くホームセンターチェーンのコメリは、9月30日から新潟市の「パワー河渡店」にて「コメリピックアップロッカーズ(コメリロッカー)」サービスを開始しました。コメリロッカーはコメリのオンラインストアで注文した商品を、店舗外に設置したロッカーで24時間いつでも受取可能とするサービスです。

コメリロッカーには27個の商品補完スペースがあり、5種類のサイズに対応しています。サイズは最大で縦166センチメートル、横50センチメートル、重さ30キログラムまで対応。店舗外に設置されているため営業時間外でも受け取りが可能であり、一般客から早朝に建設現場などに向かう業者まで、幅広い層をターゲットとしています。

利用も簡単であり、コメリのオンラインストアで商品を注文すると専用のQRコードが送付されるため、QRコードをコメリロッカーにかざすだけで商品を受け取ることが可能です。

コメリのBOPISはほかにも

コメリではコメリロッカー以外にもBOPISサービスを展開しています。パワー河渡店では、9月上旬からドライブスルー形式で商品を受け取れるサービスも開始。こちらはトラックで売り場に乗り入れ、大型の資材を積み込むプロ向けのサービスとなっています。

ドライブスルー形式のサービスは、2018年に和歌山県で試験導入されたあと、現在では石川県や千葉県などの6店舗で利用可能です。導入済みの店舗では、建築資材の売上が他の店舗と比較して好調であり、利用者の利便性向上に役立てられていることがわかります。

コメリがBOPISを推進する理由

コメリロッカーやドライブスルー形式のサービスなど、コメリがBOPISを推進する理由にはホームセンター市場の伸びの鈍化が挙げられます。市場の年間総売上高は2005年に約4兆円となったあと、ほぼ横ばいで推移しているとのこと。

BOPISは欧米では一般的なサービスとして利用されていますが、日本ではまだあまりその事例は多くありません。ホームセンター市場に新たな風を呼び込むための手段として、コメリではBOPISに力を入れているのです。

〈参照〉コメリが「コメリロッカー」の運用を開始、EC商品を24時間受取可能に=新潟県で/Diamond Chain Store

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