人手不足の解消や買い物客の利便性向上のために導入され始めているセルフレジですが、店舗によってはセルフレジが空いていてもあえて有人レジで会計を済ませる人も多いといいます。その理由には、セルフレジが抱えるいくつかの課題がありました。
今回は、セルフレジの課題について見ていきましょう。
セルフレジは袋詰めが不便
セルフレジを利用しない人の意見としては、スキャンしながら袋詰めする際にスペースが狭く、不便に感じているという人も多いようです。セルフレジでは買い物客が自ら商品を一つずつスキャンし、スキャン後の商品を袋に詰めていきますが、セルフレジのスペースが狭く、袋詰めが不便と感じる人が多いとのこと。
加えて、買い物の量が多い場合や卵などの壊れやすい商品、冷凍食品と乾き物食品を別々の袋に分けて入れたい場合などでは、セルフレジのスペースだと上手に袋詰めができないという意見が多く見られました。
さらに、セルフレジを利用中にエラーメッセージが表示されることもあり、その際に焦ってしまうので利用を避けるという人もいます。そのほかにも、お酒などの年齢確認が必要な商品を購入する際は店員のチェックが必要ですが、周りに店員がおらずに時間がかかってしまうという事例も。
セルフレジの利用が困難な人も
セルフレジの利用を避ける人のなかには、子連れの方や高齢者なども存在します。セルフレジの仕組みは幼い子供にとっては格好のおもちゃのようなものであり、子連れの場合はスムーズに会計を済ませることができないことも少なくないとのこと。
また、高齢者はセルフレジ自体の使い方がわからず、むしろ時間がかかってしまうために有人レジで済ませる場合も多いといいます。それだけでなく、身体的な都合で利用できない場合もあり、すべての人がセルフレジを利用できるわけではないのです。
セルフレジの活用のためには現在の課題点を解決する必要あり
セルフレジは買い物客にとっては利便性を向上させるための手段のはずですが、現状はいくつか課題を抱えている状態です。大きな課題としてはおもに次のとおりでしょう。
- 袋詰するスペースの狭さ
- 問題発生時のサポートの手薄さ
- セルフレジ自体の仕組みの困難さ
近年はセルフレジにもいくつか種類が存在しており、スキャンは有人レジで行ない会計だけセルフレジに任せる「セミセルフレジ」も登場しています。これらのセルフレジの課題は、ユーザーの生の声として受け取り、随時改善していくことがセルフレジ普及に欠かせないと言えるでしょう。