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広がりを見せるサブスクリプション(サブスク)/デジタルだけでなくスーパーへの適用も

広報部

2020.11.10

音楽の聴き放題をはじめとして、定額で利用期間中にサービスを受けられるサブスクリプション(サブスク)は、いまやあらゆるサービスで活用されています。デジタルなサービスで活用されることの多いサブスクですが、近年ではスーパーなどでも適用されており、非常に注目されているビジネスモデルの一つです。

今回は、サブスクの本質からスーパー・食品のサブスクサービスの事例を見ていきましょう。

サブスクの本質

もともとサブスクは、雑誌の年間購読を意味する言葉でした。しかし、現在では有限期間の使用許可を指す概念となっています。たとえば、月額制で音楽を聴き放題となるサービスや、自動車・ファッションのレンタルなどが代表的な例でしょう。

従来、ユーザーはモノを買い取り、所有することで利用することが一般的でしたが、いまや所有することなくモノの利用権を得て利用することが一般的となりつつあります。サブスクは所有するのではなく、モノの利用権を得て利用した期間に応じて料金を支払うビジネスモデルなのです。

サブスクモデルはデジタルなサービスで利用されてきましたが、現在ではさまざまな業種や業態に広がり、利用権という概念のない飲食に関しても広がりつつあります。

サブスクはデジタルなサービスにおいては、使いたい放題、見たい放題、聞きたい放題が可能なサービスに適用されています。「~放題」と相性が良く、デジタルなサービス以外にも食べ放題、乗り放題、着放題といった飲食・自動車・ファッション分野でも活用され始めているのです。

スーパー・食品のサブスクサービスの事例

飲食のサブスクサービスの事例としては、焼肉店の「牛角」やしゃぶしゃぶ店の「しゃぶしゃぶ温野菜」で食べ放題のコースを半額、飲み放題のコースを通常価格で毎日1回利用できるサブスクサービスが存在します。

スーパーの事例では、アメリカのスーパーマーケットチェーン「クローガー」にて、毎週定期的にミールキットが届くサブスクを展開。スーパーにおけるサブスクはWebが中心となっていますが、たとえば店舗内にイートインコーナーを作り、コーヒー飲み放題のサービスを展開したり、インストアベーカリーのパンを食べ放題のサービスを展開したりと、いくつか考えられます。

サブスクは定額制であるため月額・年額の固定収入を確保できるだけでなく、元を取るために訪れる顧客を常連客として増やせるメリットも。今後もスーパーや食品に関連するサブスクサービスは増えていくことでしょう。

〈参照〉サブスクリプションのスーパーマーケットへの適用/リテイル総研

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