誰もが気軽に情報を発信できる近年では、ブログだけでなくSNSでも企業として運営している例は多く見受けられます。運用担当者は多くの人に見てもらうために、爆発的に口コミが拡散されて話題になる「バズる」状態を実現したいと考えているのではないでしょうか。
今回は、バズるために欠かせない5つの人間心理からそのコツを見ていきましょう。
社会的欲求、承認欲求を満たすことが重要
バズるためには、とにかくブログ記事やSNS投稿の内容を見た人にシェアしてもらわなければなりません。内容を見た人が「他の人にも教えたい」というシェア行為は、人間の欲求を満たす行動です。マズローの欲求5段階説をもとにすれば、「社会的欲求」「尊厳(承認)欲求」のいずれかを満たすことで、バズりやすいものになると言われています。
社会的欲求は家族や組織などの何らかの社会集団に所属することによって、安心感を得たいという欲求です。バズる観点で言えば、シェアによって仲間を増やして一種の社会集団となることと言えるでしょう。承認欲求は所属する集団の中で「評価されたい、認められたい」という欲求であり、この2つの欲求を満たすことがバズるために重要です。
バズる際の5つの人間心理
バズる際には、次に挙げる5つの人間心理が原動力となることが多いものです。
- 役に立つから
- 他人から見られたい自分になるための情報だから
- フォロワーとの関係性を深めるため
- 自分の存在を示すため
- 自分の主張を発信するため
これらの人間心理を引き出すためには、感情を大きく動かすコンテンツである必要があります。感動や共感、珍しさなど、感情を刺激することでこのような人間心理が働くのです。
感情を大きく動かすコンテンツを発信し、5つの人間心理を働かせることで最終的に社会的欲求や承認欲求を満たせるものがバズる記事、SNS投稿と言えるでしょう。
炎上とバズは表裏一体
インターネットで爆発的に口コミが広がる様として、バズと同様に使われることの多い「炎上」。バズはその拡散する事柄自体を表す言葉ですが、炎上は批判的な意味やネガティブな拡散を意味します。
肯定的な意見を中心に拡散することを「バズる」、否定的な意見を中心に拡散することを「炎上」として扱うことが多いと言えますが、どちらも感情を大きく動かすコンテンツという点では同じです。
賛否両論ある記事は高い確率でバズが発生する可能性が考えられるため、バズる可能性がある場合は炎上する可能性もあると考えたほうが良いでしょう。炎上リスクに対する対応としては、メディアの立ち位置をはっきりとさせ、炎上した際のコメントも事前に準備しておくことが重要です。