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飲食店が目指す店舗での注文と決済の一体化/ドコモのテーブルオーダー

広報部

2021.02.18

NTTドコモはモバイル決済サービス「d払い」で店舗のテーブルから注文と決済が行えるテーブルオーダーを提供しています。新型コロナウイルスの影響で飲食店では新しい施策が求められるなか、ドコモのテーブルオーダーは今後の飲食店が目指すべき姿をすでに見据えていると言えるでしょう。

今回は、ドコモが提供するテーブルオーダーの概要から、メリット、今後の飲食店の姿について解説します。

NTTドコモが提供するテーブルオーダーとは

テーブルオーダーは、飲食店の座席に貼られたQRコードを読み込むことで、手持ちのスマートフォンで注文から決済までを完了できる機能です。テーブルオーダーはドコモが進めるスーパーアプリ戦略の一環であり、注文と決済を一体化させたサービスとしてはテイクアウト注文に続く第2弾の施策となっています。

テーブルオーダーは中国が先行して導入を進めており、中国ではすでにテーブルオーダーが根付いている状況です。日本でも新型コロナウイルスの影響によって変化が求められる飲食店における新しい施策として注目されています。

テーブルオーダーがもたらすメリット

ドコモのテーブルオーダーにはさまざまなメリットがあります。利用者側としては、注文から決済が一体化しているため別のサービスのIDでログインする必要もなく、d払いでスムーズに会計できる点がメリットとして挙げられるでしょう。

テーブルオーダーの導入店舗側としては、省人化対策として注目されています。利用者はテーブルにいながら注文から決済までを完了できるため、店舗スタッフは注文の受付やレジでの対応業務が不要になります。その結果、食事を運ぶことだけに集中できるため少人数でも対応できるようになるのです。

その他にも、注文データを活用したマーケティングサービスが利用でき、利用者一人ひとりに合わせたキャンペーンの配信などが簡単に実現できます。例えば、ビールをよく注文する利用者に対してビール1杯無料のクーポンを配るなどの対策を行えば、集客にも役立てられるでしょう。

加えて、ドコモのテーブルオーダーは専用のCMSで管理されているため、店舗側は商品写真やメニュー情報を一括してドコモに提供するだけで導入できる手軽さも大きなメリットです。

テーブルオーダーがもたらす新しい飲食店の姿

ドコモのd払いは約20万の飲食店が導入していますが、テーブルオーダーは約100店舗ほどしか導入されていません。今後は早期に1万店舗への導入を目指しており、同様のサービスをPayPayが実施していることもあって今後の普及が期待されます。

ドコモのテーブルオーダーを導入した先進的な店舗では、すでにオーダーの9割がテーブルオーダーで口頭注文は1割にまで下がっています。新型コロナウイルスによって苦境に立たされている飲食店の再起のきっかけとして、テーブルオーダーは今後多くの飲食店で利用されることになるでしょう。

〈参照〉ドコモ「d払い」もテーブルオーダーで飲食店開拓 口頭注文1割に/日経トレンド

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