TREND NEWS

流通・小売業の最新情報を発信しています

次世代サービス試験運用の場となる新駅「高輪ゲートウェイ」

2020.03.31

JR東日本の山手線で、約50年ぶりに新駅ができます。新駅「高輪ゲートウェイ」は、次世代サービスの活用の場となり、試験的に「QRコード改札」や「無人コンビニ」、「AIロボット」が導入される予定です。

今回は、高輪ゲートウェイ駅で運用される次世代サービスについて紹介します。

高輪ゲートウェイ、新宿駅に導入される「QRコード改札」

高輪ゲートウェイ駅では、2020年3月14日の開業に合わせて、さまざまな次世代サービスの試験運用が開始されます。そのなかの一つが「QRコード改札」です。

QRコード改札は、高輪ゲートウェイ駅だけでなく、新宿駅でも運用される予定となっています。高輪ゲートウェイ駅で5レーン、新宿駅で2レーンにQRコード改札を設置します。

名前の通りQRコードを利用して通過する改札であり、紙やスマートフォンに表示したQRコードを使って通過できるように。現在利用されているSuicaなどの非接触型ICカードは、0.2秒ほどで通過できますが、QRコード改札でも同等以上のスピードが求められるでしょう。

QRコード改札が試験導入される背景には、訪日客や地方からの観光客への配慮が考えられます。Suicaなどの交通系ICカードは、鉄道を利用するために別途購入しなければなりません。しかし、QRコードであれば、旅行前にアプリなどをダウンロードするだけでよいため、利便性の向上が期待されます。

無人コンビニやAIロボットの試験運用も!

高輪ゲートウェイ駅では、QRコード改札だけでなく、「無人コンビニ」や「AIロボット」の試験運用も。

無人コンビニ「TOUCH TO GO」は、無人AI決済店舗の第一号店となる予定です。店舗内のAIカメラによって商品や人を判別し、手にとった商品をレジに通さず決済できます。退店時は、手にとった商品を持って出口に向かい、タッチパネルに表示される金額を支払うだけです。

支払いはSuicaなどの交通系ICカードに対応しており、クレジットカードや電子マネーなどにも順次対応する予定となっています。同様の店舗はAmazon Goをはじめとして、海外では実用化され始めています。働き手不足が叫ばれる現代の日本社会において、無人コンビニは今後も増え続けることでしょう。

ほかにも、固定式のAI案内や警備用の巡回AIロボット、清掃用AIロボットなど、多くの次世代サービスの試験運用が行われます。

近未来を体験する場となる「高輪ゲートウェイ」駅

高輪ゲートウェイ駅は、次世代サービスを積極的に取り入れ、日本社会の新たな形を垣間見ることができる駅となる予定です。

次々と新たな技術が開発され、普及していく中で、より便利で効率的な社会が実現されようとしています。私たちは、その恩恵を十分に受け取ることができるよう、技術の進歩についていかなければなりません。

ぜひ、2020年3月14日に開業する高輪ゲートウェイ駅で、次世代サービスが創る新たな社会の形に触れてみてはいかがでしょうか。

〈参照〉JR東、高輪新駅でQRコード改札実験 無人コンビニも20年3月14日開業へ/日本経済新聞

PAGE TOP