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AIカメラによってもたらされる私達の生活の変革

2020.03.31

さまざまな機器・サービスとAIが融合することで新たな技術が誕生し、私達の生活が大きく変わる可能性があります。今回は、防犯目的で設置される店舗のカメラとAIの融合で、私達の生活に変革がもたらされる可能性について紹介します。

AIカメラで何ができるのか

AIカメラは画像認識技術を活用し、来店客の分析などが行えるAI搭載のカメラです。通常のレジ(POS)では、購入客のデータしかカバーできませんが、AIカメラでは非購入客のデータまでカバーできます。そのため、AIカメラを使うことで来店客を判別し、年齢や性別・購買行動などを測定して購買者分析が行えます。

AIカメラは進化を続けており、2019年5月に開催された「Japan IT Week」では、世界最高峰の顔認識として株式会社イー・ビジネスの「Retail eye」が注目されました。Retail eyeは認識率99.9%を誇る高精度顔認証ソリューションであり、1秒間で最大1,500人の認識が可能です。

AIカメラは非常に高度化しており、さまざまな企業が活用し始めています。

AIカメラの活用事例

AIカメラの活用事例として最も有名なものは「Amazon Go」ではないでしょうか。Amazon Goは「レジレスコンビニ」と捉えることができます。入店時にアプリを使って入場することで、店内のAIカメラが来店客を判別します。商品を手にした後はレジで決済すること無く、店から出るだけで後ほど決済される仕組みです。
AIカメラが人間のように人を判別し、自動的に決済処理を行う新たな小売店の形といえるでしょう。

日本では、来店客をAIカメラで判別することで行動分析を行い、マーケティングに活用する事例が多く見受けられます。GMOクラウド株式会社の「Diversity Insight for Retail」は、来店客の年齢・性別・ファッションなどの個人属性とあわせて、店内の行動などを防犯カメラからAIがリアルタイムに分析するソリューションです。

実際にクックパッド株式会社が展開する生鮮食品EC「クックパッドマート」では、Diversity Insight for Retailを使って顧客の個人属性と行動分析を行い、リアル空間における顧客属性の見える化に成功しています。

AIカメラの実用化で私達の生活は大きく変わる

日本におけるAIカメラの活用は、企業側が顧客分析を行い、マーケティングに活用する例が多く見受けられますが、今後は私達の生活に直結すると予想されます。Amazon Goは、2018年1月にアメリカのシアトルで実運用が開始されており、同様の店舗が日本でも近いうちに展開されることでしょう。

AIカメラが進化することで、企業側のマーケティング活用の用途だけでなく、私達の生活に変革をもたらす時期は、もうすぐそこまで来ているのではないでしょうか。

【参照】AIカメラ1台で、「アマゾン・ゴー」並のことができるサービスが誕生!?/Diamond Chain Store

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