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続々とオープンする小売の無人店舗の事例紹介

広報部

2021.03.02

2018年にレジのないコンビニとして登場したAmazon Go。同様の仕組みで無人化が実現しつつある店舗が日本でも登場し始めています。このあとに紹介する複数の事例は、いずれもAI技術を応用したものであり、次世代の小売店と言えるべき存在です。

今回は、無人店舗の仕組みから日本で展開されている無人店舗の事例を紹介します。

無人店舗の仕組み

無人店舗のはしりとして2018年に登場したAmazon Goは、厳密には「無人コンビニ」ではなく「レジなしコンビニ」です。入店から決済してから退店するまで接客を必要しないことから混同されがちですが、厳密には異なります。

しかし、このあと紹介する事例の店舗はほとんどがこのAmazon Goの仕組みを利用しています。これらの店舗の仕組みとしては、天井に設置されたAIカメラと商品棚の重量センサーによって顧客を区別して手にとった商品を把握しているのです。

支払い方法としては「クレジットカードでの引き落とし」と「セルフレジ」の2種類に分けられます。

各種無人店舗の事例紹介

ここからは、日本で展開される無人店舗の事例を簡単に紹介します。これらの店舗形態が今後の小売店の標準になる可能性もあるため、一つずつ見ていきましょう。

TOUCH TO GO

TOUCH TO GOはJR東日本スタートアップとサインポストの合併会社によって開発された無人コンビニです。JR東日本山手線の高輪ゲートウェイ駅に2020年3月に開店しており、実際に体験された方もいるかも知れません。TOUCH TO GOは支払いがセルフレジ方式となっており、Amazon Goとはその点が異なります。交通系ICカードが利用でき、事前登録が不要なため利便性の高い店舗となっています。

KINOKUNIYA Shutto

高級スーパー「KINOKUNIYA」を運営する紀伊國屋が2020年10月に開店した店舗が「KINOKUNIYA Shutto」です。同店の仕組みはTOUCH TO GOと同じ仕組みを採用しています。TOUCH TO GOと同じく事前登録が不要なため利用ハードルが低い点が特徴です。

SECURE AI STORE LAB

AIサービスの企画・開発などを行う株式会社セキュアが運営する無人店舗の「SECURE AI STORE LAB」は、住友新宿ビル地下1階に2020年7月にオープンしました。@cosme nipponの商品を揃えるこちらの店舗はAmazon Goのように事前に会員登録・クレジットカード登録が必要であり、初回来店時には店頭で顔登録が必要です。その分の手間はかかりますが、二度目以降の来店ではまさに顔パス状態で商品が購入できます。

Developers.IO CAFÉ

AWSのプレミアコンサルティングパートナーであるクラスメソッドが運営する「Developers.IO CAFÉ」は、Amazon Goとほとんど同じ仕組みを採用している無人店舗です。こちらも事前登録が必要ですが、登録はLINEの友だちになることで行います。メニューから自分用のQRコードを出して入口のゲートにかざして入店し、退店はそのまま出るだけのウォークスルーを実現しています。

〈参照〉日本版「Amazon Go」が続々都内にオープン、無人店舗は小売を変えるのか/Agenda note

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