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ダイナミックプライシングを実現する電子棚札の有用性

広報部

2021.03.16

商品などの価格を供給に合わせて変動させるダイナミックプライシングは、さまざまなメリットをもたらします。理論上では常に利益を最大化できるとされており、余剰在庫を抱えるリスクも低減可能です。そんなダイナミックプライシングは電子棚札と相性が良く、近年では電子棚札の普及も進んでいます。

今回は、ダイナミックプライシングを実現する電子棚札の有用性について見ていきましょう。

スーパーにおけるダイナミックプライシングは昔から行われていた

ダイナミックプライシングはスーパーでは昔から行われており、最も身近な例として値引きシールの存在が挙げられます。スーパーにおける余剰在庫を効率的になくすための施策であり、利益の最大化も見込める点からも原始的なダイナミックプライシングの例と言えるでしょう。

しかし、値引きシールは商品一つ一つに貼り付けなければならないため、大規模スーパーでは無視できないコストとなります。加えて、具体的な値下げ幅も勘に頼る要素が多く、ダイナミックプライシングのメリットを最大限に活かせているとは言い難いでしょう。

そこで近年では電子棚札を使ってダイナミックプライシングを実現する例も多く見られるようになってきました。電子棚札であれば簡単なパソコン操作で一括変更が可能であるため、先に挙げたようなデメリットを補えます。

ダイナミックプライシングが有用な商品の種類

ダイナミックプライシングはすべての商品やサービスに適用すればよいというわけではありません。有用な商品の種類としては、一定時間あたりの価格の下落幅が大きく、値段の変化が売上に影響を与えやすい商品が該当します。

  • 生鮮食品
  • 惣菜
  • 電化製品

など

食品は1~2日で売らなければ廃棄となり、在庫を抱えることそのものが多大なリスクとなり得るものです。電化製品は食品ほど急激な値崩れはしませんが、額が大きいため適切な価格設定によって利益の最大化効果が強く表れるでしょう。

電子棚札を活用したダイナミックプライシングはメリットを最大化できる

電子棚札は価格を表示するだけであり、従来の紙の棚札と役割は同じです。しかし、データ化された情報を取り扱うためAI(人工知能)との相性も良く、ダイナミックプライシングと組み合わせて利用されることもあります。

電子棚札はダイナミックプライシングを導入しやすくするだけでなく、メリットを最大化できるものと言えるでしょう。

〈参照〉実店舗型小売店における電子棚札及びダイナミックプライシングの事例と考察/developers lab

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