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カインズのアプリリニューアルで在庫数と売り場表示が可能に

2020.04.01

〈画像〉カインズアプリより

2020年2月20日にカインズの専用アプリ「CAINZアプリ」がリニューアルされました。新機能として、お気に入り店舗の商品在庫数と売り場表示が確認可能となっています。

今回は、カインズのアプリリニューアルの内容とあわせて、IT小売企業を目指すカインズについてお話していきます。

CAINZアプリリニューアルの内容

CAINZアプリは、ポイントカードの代わりとしてや、店舗検索、チラシ・クーポンなどの情報を受け取ることができるアプリでした。今回のリニューアルで新たに商品の「在庫数」と「売り場表示」が確認できる機能が追加されています。

それらの機能は「Find in CAINZ」として、2019年10月より店舗メンバーが利用していたもので、顧客向けのアプリにも搭載された形です。Find in CAINZは、商品名やキーワード、JANコードを入力することで、お気に入り店舗の商品在庫数や売り場表示を行う機能。

さらに今回のリニューアルで、従来のチラシ機能もより便利なものになりました。チラシに掲載された商品のサイズや在庫カラーなども表示されるようになり、もちろんその商品の在庫数や売り場の確認もできます。

より便利に生まれ変わったアプリによって、店舗メンバーは顧客からの商品に関する質問に即座に回答できるようになり、顧客は自ら商品を探しやすくなりました。

IT小売企業を目指すカインズ

カインズはIT小売企業を目指しており、2019年度からスタートさせた中期経営計画の柱の一つに「デジタル戦略」を掲げています。今回のアプリリニューアルも、デジタル戦略の一つと見て取れるでしょう。

カインズではそのほかにも、RaaS(リテール・アズ・ア・サービス)のスタートアップ企業「b8ta」との提携や、ECサイトと店舗を連動させ、スマホで注文して店舗で受け取れるサービス「55-DASH PRO」のサービス提供も進めており、デジタル戦略を着実に進めています。

カインズがIT小売企業を目指す理由は、少子高齢化による人口減少や多様な顧客ニーズの変化、それに伴う人件費や輸送費の高騰など、変化する日本で生き残るためです。このことはカインズだけでなく、多くの小売企業にとって同じことがいえるでしょう。

世界的にも実店舗とオンラインの融合をはじめとするデジタル戦略は進められており、これからの企業が避けて通れないものとなっています。

〈参照〉カインズ 顧客アプリで商品「在庫数」確認可能に、売り場も表示/流通ニュース

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