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コロナ感染拡大防止策として自動検温システム導入したイオンの事例

広報部

2020.06.24

画像:AI検温ソリューション「Sense Thunder」/Softbankより引用

新型コロナウイルスによる非常事態宣言が解除されても、コロナ感染拡大の危険性がなくなったわけではありません。さまざまな企業は引き続きコロナ感染拡大を防止するための対策が必要となるでしょう。そんななか、イオンシネマとイオンモールで自動検温システムが導入されました。

今回は、イオンが導入した自動検温システム「SenseThunder」について見ていきましょう。

自動検温システム「SenseThunder」とは

SenseThunder(センス・サンダー)は、ソフトバンクの子会社である日本コンピュータビジョンによって開発されたAI検温ソリューションです。AI(人工知能)を活用した顔認識技術と赤外線カメラにより、対象者の体温を測定することができます。測定時間は0.5秒と非常に短く、1.5mほど離れていても検温が可能です。

センス・サンダーの検温精度は非常に高く、誤差0.3度での測定ができるとのこと。顔認証による入退室管理も行えますが、コロナ感染拡大防止策としては検温機能を中心に利用されています。また、マスクを着用していても検温でき、マスク着用有無のチェックにも活用可能です。

センス・サンダーは検温のために人に近づく必要がなく、ソーシャルディスタンスを保ったままで検温ができる点が評価されています。センス・サンダーにはコンパクト化された「センス・サンダー・ミニ」も存在しており、こちらは測定距離1.2m、検温精度は誤差0.4度となっています。

イオンでの導入事例

イオンエンターテイメントでは、2020年5月28日からイオンシネマの全92劇場にセンス・サンダー・ミニを順次導入しています。劇場ロビー入り口にセンス・サンダー・ミニを設置し、来場者の検温をすることでコロナ感染を防ぐ目的です。

そのほかにも、イオンモールでは主に従業員入り口にセンス・サンダーを設置し、従業員のコロナ感染拡大を防止する対策として活用しています。一部のイオンモールでは来場者用としても活用をはじめており、今後の普及が期待されます。

イオンの事例からもわかりますが、開発元によればセンス・サンダーはコロナの影響で官公庁や医療・商業施設・企業などでの利用が拡大しているとのこと。企業や店舗の出入り口に設置し、発熱リスクやマスク着用の有無を検知するためのソリューションとして、今後もさまざまな場面で活用されることが予想されます。

〈参照〉自動検温システム、イオンシネマとイオンモールが導入、0.5秒で体温測定/DIAMOND Chain Store

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