関東地方で展開するスーパーチェーンのマルエツが、店舗ごとの混雑状況を無料で配信するサービスを6月5日から開始しました。新型コロナウイルスは未だ収束の目処が経っておらず、新たな感染者も多く発生している状況です。生活必需品を販売するスーパーマーケットにおいては、3密を回避する新たな生活様式への対応として、このサービスは重要になってくることでしょう。
今回は、マルエツの時間帯別混雑状況配信サービスについて紹介します。
時間帯別混雑状況配信サービスの概要
マルエツの時間帯別混雑状況配信サービスは、Tポイントを運営するTポイント・ジャパンと共同で提供しているサービスです。混雑状況はTカードデータをもとに分析されており、店舗・曜日・時間帯の3つの軸で混雑状況を確認できます。
マルエツでは東京・埼玉・千葉・神奈川・茨城・栃木の1都5県で301店舗を展開していますが、店舗ごとの混雑状況を見ることが可能です。対象となる店舗は、マルエツ・マルエツ プチ・リンコスなど、マルエツ全店舗が対象となっています。
曜日ごとの混雑状況を時間別に確認できますが、リアルタイムではありません。しかし、前週同曜日のデータを利用しているため、信頼できる情報といえるでしょう。
時間帯別混雑状況配信サービスの利用方法
利用する場合は、マルエツ公式サイトやTサイト(Tポイント/Tカード)の専用ページからアクセスできます。ほかにも、マルエツチラシアプリやTポイントアプリなどのアプリからも利用可能です。
時間帯別の混雑状況を確認したい店舗名を入力し、検索ボタンを押すことで曜日別・時間帯別の混雑状況がグラフで表示されます。
マルエツが同サービスを提供する背景
マルエツでは消費者が混雑する時間帯を避けて安心して買い物をしてもらうための仕組みとして、時間帯別混雑状況配信サービスを提供しています。新型コロナウイルスによって、私たちの生活様式は大きく変わることになり、新しい生活様式に対応するための仕組みといえるでしょう。
現状では店舗名を手入力する必要があるなど、多少使いづらい点もあります。しかし、今後は店舗を選択できるようになったり、AIなどを活用してリアルタイムでの混雑状況の配信も可能になったりするかもしれません。
マルエツのようなスーパーマーケットだけでなく、店舗ビジネスにおいては当たり前のサービスとなる可能性も考えられるのです。新型コロナウイルスによる新たな生活様式に適応することも、今後の店舗ビジネスにおける重要課題と言えるのではないでしょうか。