TREND NEWS

流通・小売業の最新情報を発信しています

EC商品を最短45分で配達するビックカメラのクイックデリバリー実証実験

広報部

2020.07.27

2020年6月22日から、ビックカメラではクイックデリバリーの実証実験を開始しました。この実証実験は、同社のECサイトで購入された商品を最短45分で配達するサービスです。料理宅配代行のエニキャリ、サブスクストアなどを開発・提供するテモナと連携して3か月間実験を続ける予定としています。

今回は、ビックカメラの実証実験の概要や利用方法を紹介します。

ビックカメラのクイックデリバリー実証実験の概要

今回行われている実証実験は、エニキャリの注文サイトを介さないオープン型配達インフラ「DeaaS」の実証実験であり、ラストワンマイルに特化した新しい流通インフラを構築するものです。

DeaaSはDelivery as a Serviceの略称であり、店舗から消費者へのクイックデリバリーを店舗が必要なときに必要なだけ利用できるサービスを表します。

今回の実証実験では、ECサイトから注文した商品を渋谷区周辺であれば最短45分で配達することができるものです。ECサイトで注文した商品をエニキャリが配達する流れとなっており、対象となる商品は次に挙げるような小型商品に限られます。

  • オフィス機器
  • パソコン周辺機器
  • ゲーム関連商品
  • 事務用品
  • 日用品

など

ビックカメラのECサイトとエニキャリの配達システムを、テモナの技術で連携させることによって実現しています。

利用する方法

利用する方法は非常にシンプルです。

まずは、ビックカメラのECサイト「ビックカメラ・ドットコム」にアクセスし、対象の商品ページから「在庫のある店舗を探す」ボタンをクリックします。次に、店舗在庫一覧の「ビックカメラ 渋谷東口店」から「今すぐお届けする」ボタンをクリックするだけです。

その後、初めての利用の場合はエニキャリのショッピングカート画面で購入手続きを行い、顧客情報を入力する必要がありますが、2回目以降はエニキャリのWebサイトにログインするだけであるため、多くの手間はかからないでしょう。

注文完了後、エニキャリによって最短45分であなたのもとへ届けられます。

2020年8月31日までは送料無料で配達されるため、渋谷区周辺で商品を受け取れる方は一度試してみてはいかがでしょうか。

流通の常識を大きく変える可能性のあるDeaaS

小売業のEC化は叫ばれ続けていますが、常に流通の問題がついてまわることになり、Amazonのように大規模な流通インフラを構築することは容易ではありません。一般企業がAmazonと同等の流通インフラを構築することは、非常に難しいと言えるでしょう。

アメリカではAmazonが小売業全体の最大のライバルとして見られており、クリック&コレクトやBOPISといった、ネットで注文した商品を自宅以外で受け取れるサービス・仕組みの導入が活発になっています。

日本でもクリック&コレクトやBOPISの導入事例は増えてきていますが、エニキャリの提供するDeaaSもビックカメラとの実証実験のように、多くの企業で利用される将来はそう遠くないのかもしれません。

〈参照〉ビックカメラ、EC商品を最短45分で配達、「渋谷東口店」で実証実験/DIAMOND Chain Store

PAGE TOP