ECプラットフォームなどを展開するHamee株式会社は2020年7月9日、同社が展開する廃盤・滞留在庫商品を扱うオンラインネットショップ「RUKAMO(ルカモ)」への出品を希望する事業者を募集すると明らかにしました。
「RUKAMO(ルカモ)」は、各種消費財を扱う企業が何らかの事情抱えてしまった廃盤・滞留在庫商品などに特化したオンラインネットショップです。
企業側の視点で見ると滞留在庫商品は捌きにくく、保管スペースも占めてしまうので厄介な存在として見られていますが、同社は同様の性格を持つ商品を集めてEC化。消費者側に50%のポイント還元を付与することで、滞留商品の再流通化を進めています。
参入条件緩和し活性化へ
これまで、「RUKAMO(ルカモ)」への出品応募は、Hamee株式会社が展開するクラウド(SaaS)型ECプラットフォーム「ネクストエンジン」の利用者に限られていました。
Hamee株式会社は今回の発表で応募条件を緩和し、ネクストエンジンを利用していない企業についても、応募を受け付けるとしています。募集対象商品はキッチン用品やバス用品、洗剤、日用品のほか、生活雑貨など多種多様。同社公式ウェブサイトに設置されている申込フォームを通じて申込可能とのことです。
人の手に渡らない「モノ」を活用
Hamee株式会社はオンラインショップ「RUKAMO(ルカモ)」の立ち上げについて、人の手に渡らないモノに対する疑問がスタートになったと明らかにしています。
同社は3,000社を超えるメーカーや小売店のネットショップ展開を支援している企業で、現代社会において多くのモノの流通にかかわっている企業です。しかし、多くの価値ある商品が売れ行く反面、相応の価値を持つにも関わらず、人の手に渡っていない商品が多くある点に着目。これを流通させる方法を模索し続けることが、「RUKAMO(ルカモ)」の道程になったとしています。
「RUKAMO(ルカモ)」の試みは、いわば「モノの再流通化」です。廃棄寸前の滞留商品を再度市場に流すことで、在庫過多による売上減やコスト増に悩む企業と、安価な商品を求める消費者をつなぐ役割を果たしているサービスと見られます。