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Amazonが新店舗に導入するスマートショッピングカートとは

広報部

2020.08.05

AmazonはECサイトとして不動の地位を確立している企業ですが、実店舗展開も行っていることをご存知でしょうか。そんなAmazonが新たにオープンする店舗でスマートショッピングカート「Amazon Dash Cart」を導入することを2020年7月14日に発表しました。

今回は、Amazon Dash Cartの概要や2020年中にオープンする新店舗について触れていきます。

スマートショッピングカート「Amazon Dash Cart」とは

スマートショッピングカートとは、従来のショッピングカートとしての使い方とあわせて、決済機能などをもたせたショッピングカートです。Amazon Dash Cartでは、タッチスクリーン付きのコンピュータデバイスとカメラ、重量センサーが搭載されており、レジに商品を通すこと無く決済が行える仕組みとなっています。

Amazon Dash Cartを利用する際には、はじめにスマートフォンなどにダウンロードしたAmazonアプリでQRコードを表示し、サインインするところから始めます。

Amazon Dash Cartには買い物袋を2つセットすることができ、ユーザーが商品を買い物袋に入れるとカメラと重量センサーで商品を自動認識して、買い物の合計金額がカートのスクリーンに表示される仕組み。その後は、Amazon Dash Cart専用のレーンを通るだけで、Amazonアカウントに登録したクレジットカードで決済されるため、面倒な決済作業を省くことができるのです。

生鮮食品などは4桁の数字で表されるPLUコードと購入数量を利用者が自分で入力しなければなりませんが、買い物の効率を格段にアップさせることになるでしょう。

2020年中にオープン予定の新店舗に導入される予定

Amazon Dash Cartは、2020年中にオープン予定の新店舗に導入される予定であり、新店舗はカリフォルニア州ロサンゼルス近郊のウッドランドヒルズにオープンする食品スーパーです。

Amazonは2018年1月からレジなしコンビニの「Amazon Go」を展開しており、2020年2月にはレジなし小型食品スーパー「Amazon Go Grocery」をシアトルに出店しました。Amazon Goはシアトルやニューヨークなどの4都市で20数店舗を運営しており、そこで得た知見をもとに売り場面積を拡大した食品スーパーへと展開しているのです。

Amazon Dash Cartが導入される新店舗は、Amazonがこれまでに展開してきた店舗のなかで最大の売り場面積を持ち、取り扱う商品も食品スーパーとしてフルラインナップになる模様。なお、新店舗はこれまでのAmazon Go/Amazon Go Groceryとは異なり、有人のレジも設置されるとされており、新しい小売業のスタイルとして見本となる存在になるのではないでしょうか。

〈参照〉アマゾン、年内オープンの食品スーパー新業態でスマートショッピングカート導入/DIAMOND Chain Store

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