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ウォルマートのサブスクサービス「ウォルマートプラス」始まる

2020.09.18

アメリカに本社を置く世界最大のスーパーマーケットチェーンであるウォルマート。そんなウォルマートでは、Amazonに対抗して新たな定額課金(サブスク)サービスを開始しました。サブスクサービスである「ウォルマートプラス」は、EC商品の宅配サービスを配送料無料で利用できるサービスです。

今回は、ウォルマートプラスの概要から、食品販売におけるサブスクサービスについて触れていきます。

「ウォルマート+(プラス)」の概要

ウォルマートは2020年9月1日に、サブスク型サービスである「ウォルマート+(プラス)」を開始すると発表しました。ウォルマートプラスは、EC商品の宅配サービスを配送料無料で利用できるサービスであり、あわせて店舗に併設されたガソリンスタンドでの給油が割引となるサービスです。

9月15日から誰でも加入できるようになり、15日間は無料で試用できます。年会費98ドル(約1万円)または、月額12.95ドル(約1,360円)から利用でき、Amazonのサブスクサービスである「Amazonプライム」の年会費119ドル(約1万2,000円)よりも安く設定されています。

ウォルマートはアメリカ国内に約4,700店舗を展開していますが、そのうちの約2,700店舗で最短当日に商品を届ける宅配サービスを提供しており、ウォルマートプラス会員は配送料が無料となるのです。

加えて、約2,000店舗に併設するガソリンスタンドで給油すると、ガソリン代が1ガロン(約3.8リットル)あたり5セント(約5円)割引されます。

Amazonプライムでは映画や音楽のストリーミングサービスなどの付随サービスが提供されますが、ウォルマートプラスでは現状は配送料無料・ガソリン代割引のみです。しかし、今後はウォルマートプラス会員向けの特典を増やしていく予定としています。

食品販売にもサブスクが浸透しつつある

ウォルマートプラスのように、食品販売におけるサブスクは日本でも例があります。配送手数料が無料になるサービスとしては、Uber EatsのEatsパス(月額980円)が挙げられるでしょう。

そのほかにも、自分好みのおやつが届く「snaq.me」(月額1,980円)や、特定商品の注文が無料・野菜と果物が全品20%割引となるOisixの「Oisixプライムパス」(月額1,280円)など、食品販売に関するサブスクが浸透しつつあります。

日本でもさまざまなサービスがサブスク化していますが、今後はウォルマートのようにスーパーもサブスク化することが一般的になるかもしれません。

〈参照〉ウォルマート、定額課金プログラム「ウォルマートプラス」開始、配送料無料に/DIAMOND ChainStore

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