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アクセンチュアが言及するポストデジタル時代の企業課題「テック・クラッシュ」とは?

広報部

2020.09.09

日本最大のコンサルファームであるアクセンチュア株式会社は、8月5日に「Accenture Technology Vision 2020」についての記者説明会を行いました。Accenture Technology Vision 2020のテーマは「ポストデジタル時代を生きる企業が『テック・クラッシュ』を乗り切るには」となっており、ポストデジタル時代の企業課題として「テック・クラッシュ」を回避することが重要だと解説されています。

今回はアクセンチュアが言及するポストデジタル時代の企業課題「テック・クラッシュ」を中心に、今後の企業が求められることを見ていきましょう。

「テック・クラッシュ」は生活者と企業のギャップによる信頼喪失を表す

近年、私たち生活者は日常にデジタルが浸透している現状にあります。アクセンチュアによれば世界人口の半分以上がネットに接続しており、1日あたり6.4時間をオンラインで過ごしているとのこと。そして、52%の人が「テクノロジーが日々の生活において重要な役割を果たしている」と回答しており、私たちの日常にデジタルは欠かせないものになっていることがわかります。

そんななかで、アクセンチュアはポストデジタル時代の企業課題として「テック・クラッシュ」を挙げています。テック・クラッシュとは、生活者と企業のギャップによる信頼の喪失のことであり、生活者と企業との間にあるテクノロジーの活用における考え方の違いによって生じるものです。

生活者はテクノロジーを意識せずに利用できる状態が当たり前と思っているにもかかわらず、企業は企業視点の選択や囲い込みに止まっており、既存業務の効率化手段だと考えていることから生まれます。

このことにより、企業が提供するサービスに対して、生活者が信頼喪失してしまうことが企業課題としてあげられているのです。企業はより顧客中心に考えなければならなくなってきています。

企業が取り組むべき5つのトレンド

アクセンチュアは企業が取り組むべき5つのトレンドとして、次のものを挙げています。

  • 体験のなかの私
  • AIと私
  • スマート・シングスのジレンマ
  • 解き放たれるロボット
  • イノベーションのDNA

なかでも「体験のなかの私」では、一人ひとりにカスタマイズされた「ライブエクスペリエンス」が重要だと語られており、「提供から共創へ」変わっていくことがポイントになっているとのこと。新型コロナウイルスの影響によって、よりパーソナライズされた共創的体験が重要になっていると述べられており、リアルのみの体験の多くがバーチャルと組み合わせることにより、新たなユーザーとの盛り上がり体験を提供し始めています。

ポストデジタル時代では、テクノロジーを使いこなすだけでは不十分であり、サイエンスとテクノロジーを企業のDNAに組み込み、不可分なものにすることで継続的なイノベーションを生み出し続けることが重要だと語られました。

〈参照〉ロボットが解き放たれるためには信頼と生態系の形成が重要 アクセンチュアのテクノロジービジョン/ロボスタ

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