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工場や倉庫向けの電子棚札が持つ電池交換の課題、解決策は?

広報部

2021.10.05

近年、小売業界で積極的に取り入れられ始めている電子棚札ですが、工場や倉庫・病院などのさまざまな場所でも利用されています。しかし、工場や倉庫などでピッキング用に用いられる場合には、小売業などにはない独自の課題が存在しています。

この記事では、工場や倉庫向けの電子棚札が持つ課題とその解決方法などについて見ていきましょう。

小売業と工場・倉庫向け電子棚札の違い

電子棚札は、従来の紙の値札や商品判別用のラベルなどの代わりとなる存在です。デジタル化されることで、内容を一括で変更したりネットワークに接続することで付加価値を加えたりできます。

小売業ではおもに値札の代わりとして利用されており、頻繁に価格が変動する商品を多く取り扱う家電量販店などで積極的に取り入れられています。工場や倉庫では、電子棚札(電子ラベル)に搭載されたLEDを点滅させることで、ピッキングのサポートや製品・部品の置き場所などをわかりやすく提示するために利用されている場合が多いでしょう。

工場・倉庫向け電子棚札が持つ課題

工場・倉庫向け電子棚札が持つ最大の課題は電池の消耗です。

小売業向けと比べると、画面の書き換えは同じくらいの頻度で行われますが、工場・倉庫向けはその用途からLEDを点滅させることが重要です。1日で数十回以上点滅させることもあり、多い日には100回を超えることも。

小売業向けの使い方の場合は5年程度利用できますが、工場・倉庫向けの使い方では数ヶ月から半年ほどの短いサイクルで電池を交換しなければなりません。工場や倉庫には数百~数万個が導入されており、短いサイクルで電池を交換することは非常にコストがかかる作業です。

工場・倉庫向け電子棚札の課題を解決する方法

その解決策として、日本ガイシの「EnerCera」と色素増感型太陽電池を組み合わせたメンテナンスフリーの電源システムが挙げられます。EnerCeraは電源電圧が2.3Vと太陽電池の電圧に近いため充電回路がシンプルで繰り返しの放充電に強いため長期間の使用に適した電池です。

加えて、室内光でも高い発電性能がある色素増感型太陽電池と組み合わせることで、メンテナンスフリーの電源システムが構築できます。

これらはあくまでも解決策の一つに過ぎませんが、技術の進歩によって従来実現できなかったことは多くが実現できるようになっています。これから電子棚札の導入を考えている企業のなかには、同様の課題を持つ企業も多いかもしれませんが、一つの解決策として参考になれば幸いです。

〈参照〉工場・倉庫向けピッキング用電子棚札の電源問題を解決/日本ガイシ

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