TREND NEWS

流通・小売業の最新情報を発信しています

コロナで注目を集める「移動スーパー」-運行地域を広げるスーパーのカスミ

広報部

2021.11.10

茨城県を中心に関東圏でスーパーマーケットを展開するカスミは、10月18日から千葉県横芝町での移動スーパーの運行を開始しました。コロナ禍では移動スーパーの存在が注目されるようになってきていますが、その理由は何でしょうか。

今回は、カスミの移動スーパーの概要と併せて、コロナ禍で移動スーパーが注目される理由について見ていきましょう。

カスミの移動スーパーとは

カスミの移動スーパーは、おにぎりや弁当、野菜・魚・肉などの生鮮食品、牛乳やパンなど購買頻度の高い生活必需品を約650品目搭載しています。軽車両を利用したもので、顧客が車両に乗り込まずに買い物ができ、足腰の弱い人にも優しい移動スーパーです。

カスミの移動スーパーは2013年3月から茨城県つくば市で開始されており、現在では茨城県9市2町、埼玉県1町、栃木県1市、千葉県5市1町にて合計24台で運営されています。

場所によっても変わりますが、おもに月曜日~金曜日に複数箇所を巡回して販売しており、土曜日の巡回にも対応している地域も存在します。地域住民・自治体との協力のもとで運営されている移動スーパーです。

運行地域が広がるカスミの移動スーパー

2021年10月18日からは、千葉県横芝町での移動スーパーの運行が開始されました。47箇所の販売場所を月曜日~金曜日の間で1日9~10箇所を巡回して販売する予定となっています。千葉県内では、横芝町以外にも柏市・成田市・我孫子市・木更津市・船橋市が運行対象地域です。

さらに、11月1日からは埼玉県下妻市でも運行が開始され 、同様に49箇所の販売所を巡回して販売する予定となっています。

コロナ禍で注目される移動スーパー

コロナ禍で移動スーパーが注目されるきっかけとなった徳島県の「とくし丸」は、コロナ禍でも売上をキープすることができました。とくし丸を利用する顧客はスーパーへ赴くことが難しく、コロナ禍で他社に買い物を依頼することも難しいという顧客が多く存在します。

とくし丸の例は移動スーパー全てにあてはまることであり、コロナ禍で非接触ニーズが高まる昨今では特にその需要も高まっていると言えるでしょう。また、移動スーパーをスーパーのブランド向上のために活用する例もあり、移動スーパーを通してスーパーのブランドを知ってもらうという一面も。

顧客のニーズに応え、コミュニケーションを構築することはデジタルの分野でも重要であり、デジタルとは異なるチャネルとして移動スーパーの存在は大きなものになりつつあります。

〈参考〉カスミ/千葉県横芝光町で「移動スーパー」開始

PAGE TOP