Googleは現地時間の9月29日に検索技術についてのオンラインイベント「Search On 21」を開催しました。そのなかで、Google検索に新たに追加されるショッピング関連の便利な機能が紹介されています。
今回は、Search On 21で発表されたGoogleの新しい検索機能について見ていきましょう。
画面上の画像から商品が検索できる
新しい検索機能として、Google Lensを使ってページ上の画像から特定の部位を検索して購入できるようになります。例えば、屋内の画像からソファーや照明などをGoogle Lensで選択することで、それらと似た商品が検索として表示され、購入までできるのです。
先行してiOS版のGoogleアプリにこの機能が実装され、その後デスクトップ版のGoogle ChromeにもLensボタンが追加される予定となっています。なお、Android版のGoogleアプリについては言及されておらず、Androidではカメラに写したものかGoogleフォト内の画像のみが検索対象となっています。
店内在庫を表示する機能も追加予定
Google Lensを活用した新しい検索機能だけでなく、Googleマップに関する検索機能の追加も発表されました。
Google検索で欲しい物検索すると、対象の商品を扱う最寄りのショップがGoogleマップで表示されることがありますが、フィルタに「在庫」が加わります。ショップ側が対応している必要がありますが、来店する前に在庫を確認できるようになるため、消費者にとって非常に便利な機能でしょう。
ECと店舗を連携して在庫状況をオンラインで確認できるようにする取り組みは、徐々に広がり始めています。オンラインとオフラインの融合施策の一つとして、オンラインから店舗への集客方法としても注目されており、今後はその重要性が増していくでしょう。
「購買」へのアクセス経路の多様化
Googleは「本日より、モバイル検索結果から衣類、靴、アクセサリーを簡単に閲覧できるようになる」とコメントしており、関連する画像だけでなく最寄りのショップやスタイルガイド、動画などが検索結果として表示されます。
近年、オンライン上での購買に至るまでのアクセスは徐々に変わりつつあり、InstagramなどのSNSから直接購買できるようになるなど、購買へのアクセス経路が多様化しています。消費者の手間を極力省き、購買へと至るアクセス経路を用意することは今後より重要性を増すでしょう。
〈参照〉Google検索、ショッピングに便利な機能 Lensで画像検索(まずはiOSで)や最寄り点の在庫確認など/ITmedia