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サトーは9月28日にイスラエルに本社をおくWiliot社と連携し、小型のBluetoothタグを用いたリアルタイム在庫管理実証実験を開始しました。Bluetoothタグは近年注目の集まるRFIDと比べて何が違うのでしょうか。
今回は、Wiliot社のBluetoothタグの概要と併せて、サトーが実施する実証実験について見ていきましょう。
IoTセンシング・ラベル「Wiliot IoTピクセル」とは?
サトーはWiliot社とリテール分野におけるIoT化に関する契約を締結しました。Wiliot社が開発する「Wiliot IoTピクセル(Wiliotタグ)」を用いて、店舗運営の効率化を目指します。
Wiliotタグはセンサ機能を持つラベル上の超小型Bluetoothタグです。周囲の電波を電力に変換することで電池レスを実現し、取り付けられたモノの位置・温度・動き・容量の変化などが検知できます。
RFIDと違いBluetoothであるため、専用の読み取り機でなくともスマートフォンや家電・店舗内の什器などから情報を収集できる点が特徴です。店舗内に陳列されている商品や、消費者が購買した後の商品の状態・使われ方などの情報を自動的に集めることが可能です。
Wiliotタグを用いたリアルタイム在庫管理実証実験を開始
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サトーでは、Wiliotタグを用いて2021年9月から約3ヶ月間の実証実験を開始しました。店舗内でのリアルタイム在庫管理を実現するためのものです。
具体的には、陳列している商品や棚・バックヤードの在庫にWiliotタグを添付し、Bluetooth対応機器でタグを読み取ることで商品が減少してきた場合に補充するように従業員のスマホに通知する仕組みとなっています。
管理画面ではSKU単位で店頭在庫・バックルーム在庫が把握できるようになっています。
RFID、Wiliotタグなど、モノのトラッキングによる効率化が求められる
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サトーとWiliot社の契約締結が発表された際、サトーの小沼宏行社長は次のようにコメントしました。
「流通分野では、2030年度にはDX化の需要が2019年度の6.5倍になり、他業種より伸びが大きいといった調査もある。今回、流通業界向けにカメラを使用した画像分析ではなく、Wiliotタグを使った、モノのトラッキングによる店舗運営の効率化を提案する」
このような背景のなか、近年ではRFIDも効率化のために導入が進んでいます。小売・流通などの分野では、RFIDと並んでWiliotタグも注目を集めることとなるでしょう。
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