さまざまな企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)化が進められていますが、衣類や小物などを販売するユナイテッドアローズは社内に新部門として「DX推進センター」を設立しました。DX推進センターによってデジタル技術を駆使した新たな顧客価値の提供、OMO次代に向けたビジネスモデルの確率を進めることとしています。
今回は、ユナイテッドアローズのDX推進センターについて見ていきましょう。
ユナイテッドアローズのDX推進センターの概要
DX推進センターは2021年4月1日付でユナイテッドアローズの新部門として設立されました。デジタルマーケティング部、情報システム部、自社EC開発室を傘下に持ち、これらの部門の活動に加えてデジタル技術を活用した業務効率化などを行う業務改革機能を持った新部門として設立されています。
また、同日付で執行役員DX推進センター担当本部長、CDO(チーフデジタルオフィサー)として、他社にてマーケティングやデジタル戦略を担った実績のある藤原義昭氏を招聘しました。
DX推進センター設立の背景と5つのテーマ
ユナイテッドアローズでは、近年のデジタル化加速に伴った顧客のニーズや購買行動の大きな変化に対応し、新たな体験価値を実店舗・ネット通販の両面で提供していくことをDX推進の目的としています。そのための実働部隊として、DX推進センターを設立しました。
そんなDX推進センターでは、次の5つを取り組みのテーマとして掲げています。
- ユナイテッドアローズオンラインストアのリニューアル
- サプライチェーンのデジタル化
- 接客活動のデジタル化(オンライン接客など)
- 商品・販売・宣伝活動の連携へのデジタル技術活用
- 人事活動のデジタル化、タレントマネジメントの実施
DX推進センターによって接客サービス、業務生産性の向上が期待される
ユナイテッドアローズは2022年3月期中に同社オンラインストアのリニューアルを予定しています。DX推進センターはこのリニューアルをはじめとして、顧客のことをより深く理解した上で実店舗やネット通販サイト、各種SNSなどのチャネルを通じて場所や時間の制約を超えたシームレスな接客サービスを提供したいと考えているとのこと。
また、DX推進センターは各部門と連携して以下の企業活動にデジタル技術を導入して生産性の向上も図っています。
- 商品企画
- 商品調達
- 在庫管理
- 物流
- 実店舗運営
- ネット通販運営
- 人事施策
など
ユナイテッドアローズが新設したDX推進センターは、消費者と自社の両面にDX推進を通じて大きなメリットをもたらす存在となるでしょう。