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バーチャルとリアルの垣根がなくなる店舗体験の実証実験b8ta、凸版出版

広報部

2021.04.20

2021年3月22日~24日に、b8ta Japanは凸版印刷が開発したバーチャルとリアルを融合した新しい買い物体験を提供するサービスである「IoA Shopping」を活用した実証実験「b8ta Tokyo – Yurakucho」を実施しました。IoA Shoppingは「バーチャルとリアルを自由に行き来できる店舗体験」として、今後の展開が期待されます。

今回は、b8ta Japanが行った実証実験について見ていきましょう。

「IoA仮想テレポーテーション」技術を活用

今回の実証実験で使用されたIoA Shoppingは、凸版印刷が国立大学法人東京大学 大学院情報学環 暦本研究所と共同で研究・開発している「IoA仮想テレポーテーション」技術を活用しています。

IoA仮想テレポーテーション技術は、移動距離や時間を越えて現地の人員やドローンなどのデバイスを使って自身がその場にいるかのような感覚で遠隔体験ができる技術です。2016年から取り組みは始まっており、2021年度中には凸版印刷から提供を開始する予定となっています。

「IoA Shopping」でできること

IoA Shoppingは利用者のスマートフォンからバーチャル空間上に構築した店舗にアクセスし、買い物ができるスマホアプリです。リアル店舗に設置されたアバターロボットにボタン一つでアクセスでき、バーチャルとリアルを自由に行き来して実際に店舗へ行ったかのような買い物体験が得られます。

バーチャル空間上ではアバターを操作して空間を移動したり、同じ空間内にいる人と音声通話やエモートを使ったコミュニケーションを取ったりできます。商品設計や使用イメージはARで確認でき、AIカメラによってリアル店舗の店員やロボットを検知してバーチャル空間に反映する仕組みです。

また、バーチャル空間からリアル店舗の店員と音声ビデオ通話ができるようになっており、まさにバーチャルとリアルを行き来しながら、遠隔地からリアルタイムな接客を受けることも可能となっています。

IoA Shoppingがもたらす新たな店舗体験が一般的になる日も近い

以前からオンラインとオフラインの融合は進められていますが、IoA Shoppingがもたらすバーチャルとリアルの融合は、さらにもう一歩先に進んだ未来と言えるでしょう。オンラインとオフラインの垣根がなくなりつつあるいま、わかりやすい形でバーチャルとリアルの垣根もなくなりつつあるのです。

ICTの技術としてはすでに確立されており、リアル店舗へ導入する準備が整えば、今回の実証実験のような新たな店舗体験が一般的になる日もそう遠くないと言えるでしょう。

〈参照〉b8ta、凸版印刷/バーチャルとリアルを自由に行き来できる店舗体験を提供/流通ニュース

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