近畿・関東地方でスーパーマーケットチェーンを展開するライフコーポレーションは、3月8日に10Xとともに初のモバイルアプリ版となる「ライフネットスーパーアプリ」の提供を開始しました。このアプリはライフネットスーパーをアプリを通して利用できるようにするものであり、顧客の利便性向上を目的としています。
今回は、ライフネットスーパーアプリの概要と併せて、ライフが見据える今後についても見ていきましょう。
モバイルアプリならではのメリット
ライフネットスーパーは、店舗で販売している商品をパソコンやスマートフォンから注文し、住居の近隣店舗から配送して自宅で受け取るサービスです。今回リリースされた「ライフネットスーパーアプリ」では、このネットスーパーのメリットと併せてモバイルアプリならではのメリットが追加されています。
Webサービスのネットスーパーよりも、モバイルアプリであるため素早く快適な操作性と、お得なセール商品が手軽にチェックできるというメリットを持ちます。加えて、いつも購入する商品をお気に入りに設定しておくことで、アプリ上からいつでも確認可能です。毎回買い商品は一括でカートに追加するなどの時短で便利な機能も備えています。
モバイルアプリはライフネットスーパーの61店舗に一括導入し、顧客の利便性向上を目的に導入されました。「スマイルライフ」「ライフプレミアム」「BIO-RAL」「スターセレクト」の4つのプライベートブランドや、店舗でも人気の高い各商品がモバイルアプリで購入可能です。
10XのStailerを活用
株式会社10Xは、スーパーなどの小売業向けのサービスを提供しており、Stailerは同社の代表的なサービスです。Stailerはスーパーやドラッグストアなどのチェーンストアを展開する事業者を対象に、ECやドライブスルーなどの便利な顧客体験の実現と、そのためのサプライチェーン構築を支えるプラットフォームです。
今回のライフネットスーパーアプリも10XのStailerを通じて開発・提供されています。サービスの開発だけでなく、店舗向けのピックパックや在庫管理システム、配送業者向けのオペレーティングシステム、分析ツールとと言ったシステムをフルセットで提供しています。
ライフのデジタル改革はまだ続く
ライフのCX共創推進室の加藤崇室長は、2月19日に行われたオンライン説明会で次のようにコメントしました。
「ライフでは2011年ネットスーパーを開始した。今回、顧客の使いやすさ、見やすさを向上させたスマホアプリで、より利便性を高める。若年層にもアプローチし、当社の商品の魅力に店舗、ネット問わず触れてもらい、間口を広げ、新しい体験を提供したい。今後、one to oneマーケティング、ネットとリアルの在庫をなるべく整合性を持たせるなどさらなる改善を目指す」
ライフネットスーパーアプリは一つの施策であり、今後もライフのデジタル改革は続くことが見て取れます。
