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コンビニ大手も「無人コンビニ」化-現金対応可能な無人コンビニ「ファミマ!!」

広報部

2021.04.30

2021年3月31日に、コンビニ大手のファミリーマートは無人コンビニ「ファミマ!!サピアタワーサテライト店」をオープンしました。この店舗はJR東日本のスタートアップから派生した株式会社TOUCH TO GOとの資本業務提携により、TOUCH TO GOの無人家最システムを活用しています。

今回は、ファミリーマートの無人コンビニについて見ていきましょう。

「ファミマ!!」の概要

ファミマ!!は東京駅日本橋口のサピアタワー1階に店員無人のコンビニとしてオープンしました。実際には完全な無人というわけではなく、バックヤードには店員が一人常駐しているとのことですが、人手不足に悩まされる昨今の日本社会における省人化への効果が期待されます。

店内の天井には至るところにカメラ付きセンサーが取り付けられており、人の入店を管理します。加えて商品棚のセンサーと組み合わせて手にとった商品を認識し、タッチパネル式のレジで商品を確認しつつ無人決済を実現しました。

昨今の無人レジでは電子マネーのみが利用できる場合が多いものですが、ファミマ!!では現金決済にも対応している点が特徴です。また、通常店舗と同様の品揃えで遠隔での年齢確認システムを導入しているため、酒類の販売も可能とのこと。

入店の際の事前登録も不要であり、今後の展開が期待されます。

コンビニ業態だけでなく、マイクロマーケットの省人化に期待が高まる

店舗運営における多くのコストは人件費であり、人手不足で人員を確保することが難しい状況では無人レジの導入による省人化は大きなメリットをもたらします。従来のコンビニ店舗では、最低2名以上のスタッフが必要になりますが、ファミマ!!では1名で済むため省人化の効果が高いと言えるでしょう。

また、オフィスビルや学校・病院内の売店など、コンビニとして店舗出店が難しいものの一定のニーズが見込める小さな市場「マイクロマーケット」への展開も視野に入れているとのこと。「自動販売機とコンビニの中間のような業態」への進出にあたり、レジ業務の削減は大きなメリットとなるのです。

今後、ファミリーマートでは既存加盟店にも積極的に導入していく予定としており、無人コンビニはさらに広まりを見せることでしょう。新型コロナウイルス感染症の影響があるなかで、非接触ニーズは今後も続くことが予想されます。

さまざまな売店における無人化が実現する未来はそう遠くないのではないでしょうか。

〈参照〉「無人コンビニ」一気に拡大か JR東グループの技術を導入したファミマ 東京駅日本橋口に/乗りものニュース

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