ココカラファインは6月1日にオンライン服薬指導実施店舗が50店舗を超えたことを発表しました。もともとオンライン服薬指導は離島等の特区に限り、一定条件下でのみ認められていましたが、2019年度の薬機法改正に伴い、一定の要件のもとで全国的に解禁されています。
今回は、ココカラファインのオンライン服薬指導の事例について見ていきましょう。
5月末時点でオンライン服薬指導店舗が50店舗を超えた
ココカラファインのオンライン服薬指導は、2018年9月から国家戦略特区である福岡市にて取り組みを開始しました。2021年1月からはココカラファインヘルスケア調剤取扱店全店でオンライン服薬指導を開始し、5月末時点で実施店舗は50店舗を超えています。
通常であれば処方箋を持って薬局に赴き、薬剤師の指導のもとに医薬品を受け取りますが、オンライン服薬指導では処方箋の送付から医薬品の受け取りまでをオンライン上で完了できます。加えて、病院やクリニックなどが電話診療やオンライン診療に対応していれば、診療からオンラインで済ますことも可能です。
オンライン服薬指導の流れ
ココカラファインのオンライン服薬指導システムは、株式会社MICIN(マイシン)の薬局専用オンライン服薬指導サービス「curonお薬サポート」にて実現しています。curonお薬サポートによるオンライン服薬指導の流れは次のとおりです。
- 病院などから処方箋を薬局にFAX送信
- ユーザーはスマホなどでオンライン服薬指導の予約を行う
- ビデオ通話で薬剤師からのオンライン服薬指導を受ける
- 処方された医薬品はカード決済などでオンライン会計
- 自宅に医薬品が届く
curonお薬サポートを開発する株式会社MICINでは、2020年8月時点で4500を超える医療機関に導入されているオンライン診療サービス「curon(クロン)」の開発・運営も行っています。
新型コロナウイルスの影響で広がるニーズ
新型コロナウイルスの影響で外出を自粛したり、非接触ニーズが高まったりしているため、オンライン上で完結できるオンライン服薬指導のニーズも高まっています。従来は特定の地域にのみ許可されていましたが、この機会により多くの病院・薬局での導入が進むことが予想されます。
今後もオフラインでのみ実施されていた取り組みが、オンライン上で実現するようになっていくでしょう。