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あらゆるサービスを顔パスで利用-三菱地所のDXによる新しい街づくり

広報部

2021.07.15

三菱地所はDXによる新しい街づくりを目指す「三菱地所デジタルビジョン」を策定し、外部企業や行政などとの連携を開始しています。その取り組みの中で、特定エリア内でさまざまなサービスを顔パス一つで利用できるサービスの構築をはじめました。

今回は、三菱地所のDXによる新しい街づくりについて触れていきます。

三菱地所が目指すところ

三菱地所デジタルビジョンは、DXによる新しい街づくりとして街での体験を蓄積・最適化することで、より便で豊かなユーザー体験を提供します。一人ひとりの生活の質向上につながる安心安全・快適なまちづくり、住まいづくりを目指しています。

街で利用できる認証システムを活用し、さまざまなユーザー体験を一つのIDでシームレスに実現するための仕組みとして、顔パス認証が注目されているのです。人と人、企業と企業がオンライン・オフラインで出会う環境づくりを行うことで街を進化させることを目的としています。

三菱地所の街のDX化のポイントは「Machi Pass」と「MELON」

三菱地所の街のDX化のポイントとなるものは「Machi Pass」と「MELON(Mitsubishi Estate Local Open Network)」です。

Machi Passは2020年10月に開発された共通認証IDであり、街で展開される複数のオンラインサービスや来場予約、リアルな空間への入退室などのオンライン・オフラインの体験を一つのIDで利用可能とするものです。すでに丸の内エリアのオフィスワーカー向けのサービスである「update! MARUNOUCHI for workers」などで利用されています。

MELONは三菱地所グループだけでなく、外部連携を用いてモビリティサービスや食・ヘルスケア、EC、コミュニティ、教育、行政サービスなどとの連携を実現し、街を構成するあらゆる関係者とオープンでつながるエコシステムです。

MELONエリア内では、Machi Passを利用して顔パス認証や、関係者が強調したエリアの防災・安全管理などを実現します。計画中の事例として、運搬ロボットが実店舗を巡回し、ロボットがニーズに応じた自動集荷を行うことで、リアル店舗の連携を行うことなどが考えられています。

リアルとデジタルを融合した新しいユーザー体験の実現へ

街のDX化はオンラインとオフラインが融合した街による新たなユーザー体験を実現します。現状はエリアごとにデジタルプラットフォームを整備し、個人起点での分析と最適化を行い、ローカルデータ基盤を構築している段階と言えますが、実現するまでにそう時間はかからないでしょう。

三菱地所の取り組みが順調に進めば、企業のラウンジや会議室など社内外の「街の空きスペース」を在庫管理して気軽に利用できるようにしたり、デリバリーやテイクアウト、テーブルオーダーサービスなどを複数店舗をまたいで注文できたり、どこにいても注文ができるワンストップオーダーが実現します。

三菱地所はこの取り組みにより、あらゆる地域との連携を通じて社会全体でオープンな街づくりを推進していくものとしています。

〈参照〉IDひとつで街中“顔パス”。三菱地所が進める街のDX/Impress Watch

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