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コロナ禍で増える「一人外食」の実態とは?ホットペッパーグルメ外食総研

広報部

2021.07.21

新型コロナウイルスの影響により、大勢での外食は控える傾向にありますが、一人外食は増えていることをご存知でしょうか。株式会社リクルートの外食市場調査・研究機関である「ホットペッパーグルメ外食総研」はコロナ禍における一人外食の実態調査結果を発表しており、今回はその内容もとに一人外食の傾向について紹介します。

消費者の約半数がコロナ禍で「一人外食」を経験

ホットペッパーグルメ外食総研の一人外食の調査は、2021年4月1日~4月12日に首都圏・関西圏・東海圏に住む20~69歳の男女を対象に行われました。

その調査結果によれば、2020年4月~2021年3月の間で「一人で外食をした」と回答した人は45.9%、そのうち「初めて一人で外食をした」と回答した人は3.7%でした。さらに、「コロナ禍を景気に初めて一人で外食をした」と回答した人も1.4%となっており、新型コロナウイルスの影響による生活様式の変化がうかがえます。

業態別・男女別でもその傾向が分かれる結果に

ホットペッパーグルメ外食総研の調査結果では、一人外食の際に利用した業態・男女別の傾向に関しても報告されています。

最も多く利用された業態としては、「ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザなどの専業店」が54.9%と最も高い結果に。次いで「ファストフード(ハンバーガー、サンドイッチなど)」が50.8%、「牛丼、カレーなど、一品物専売業態」が46.2%となっています。

また、初めて一人外食として利用した業態としては「ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザなどの専業店(7.3%)」「ファミリーレストラン、回転寿司など(5.7%)」「ファストフード(4.9%)」となりました。

さらに、男女別で見てみると、男性は女性に比べて「ラーメン、そば、うどん、パスタ、ピザなどの専業店」「牛丼、カレーなど、一品物専売業態」「中華料理店」「立食のラーメン、うどん、そば業態」の利用が多い結果となりました。女性は男性に比べて「喫茶店・カフェ」や「ファストフード」の利用が多くなっています。

コロナにおける生活様式の変化に対応できるかどうかが今後のカギ

今回の調査結果では、過去一年間で一人外食が「増えた」「やや増えた」と回答した人は全体の約1割となっています。増えた理由としては「コロナ禍において外食に人を誘いにくいから」という理由が最も多く、生活様式の変化によって消費者行動も変化していることがわかります。

惣菜などを購入して自宅で食したり、デリバリー・テイクアウトで完成品を自宅で食す「中食」の需要が高まったりしていますが、「一人外食」に対する対応も飲食店には求められることになるでしょう。

〈参照〉消費者の約5割がコロナ禍で「一人外食」を経験。ホットペッパーグルメ外食総研が調査/Foodist

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