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顔パス決済で顧客体験向上や店舗運営の効率化を狙うファーストキッチン

広報部

2022.01.20

ファーストキッチンと日本コンピュータビジョンは、2021年12月からファーストキッチンの一部店舗で顔認証決済の実証実験を開始しました。スマートフォンや財布などを取り出すことなく、手ぶらで注文から決済まで行える顔パス決済として注目を集めています。

今回は、ファーストキッチンが実施する顔パス決済について見ていきましょう。

ファーストキッチンの顔パス決済の概要

ファーストキッチンの顔パス決済の実証実験は、ウェンディーズ・ファーストキッチン 赤坂見附点で実施されます。2021年12月1日から14日までは関係者のみを対象とし、15日からは一般客も利用できるようになっています。

また、ウェンディーズ・ファーストキッチン 渋谷センター街店とファーストキッチン 自由が丘店でも実施され、2021年12月から2022年2月28日まで行われ、5,000名ほどが利用する予定です。

顔パス認証は店舗に設置されているセルフオーダー端末に顔認証用のタブレットデバイスを設置し、事前に登録した顔情報に紐付けられたクレジットカードや、ファーストキッチンのオリジナルプリペイドカード「マイファーストカード」による決済が利用できます。

顔パス決済の仕組み

顔パス決済を利用するためには、事前にスマートフォンで専用Webサイトにアクセスして登録しておく必要があります。

店舗のセルフオーダー端末でオーダーすると同時に顔認識が行われ、顔認証登録を行っていると専用のクーポンなどが取得可能です。その後は通常通りの操作でオーダーし、決済方法として顔認識決済を選択すると再度顔認識が実行され、事前に紐付けたクレジットカードなどで決済されます。

決済にかかる時間は状況が良ければ1秒もかからず、手ぶらで注文から決済までが実現可能です。

顔パス決済がもたらすもの

今回の実証実験は顔認証による顧客の識別と顔認証を含めたUIの検証、顔認証決済の検証が主な目的であり、顧客データの収集や活用は行われません。しかし、今後は顔認証を活用してさまざまなサービスの提供につなげたいと考えられています。

例えば、好みやアレルギーによるメニューのカスタマイズを口頭で行なうことなく、顔認証の仕組みを活用して実現するなど。

ファーストキッチンの紫関修代表取締役社長は、「“早く商品を提供する”というファストフードの使命を実現するために、これまで諦めていた“1on1のサービス”を提供できるようになる」とコメントし、新しいサービスを提供するための第一歩になると期待感を示しました。

〈参照〉ファーストキッチン、“顔パス”決済導入。個人店のおもてなしをDXで

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