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参入が続くクイックコマース市場-「Yahoo!マート by ASKUL」スタート

広報部

2022.02.24

新型コロナウイルスの影響でフードデリバリーが一般的となった昨今、食品以外のデリバリーも対応するクイックコマース(即配サービス)が注目を集めています。Zホールディングスのグループ企業であるヤフー、アスクル、出前館も「Yahoo!マート by ASKUL」として、1月26日からクイックコマース市場へ参入しました。

今回は、Yahoo!マートの概要と併せて、今後のクイックコマース市場について見ていきましょう。

Yahoo!マートとは

Yahoo!マートはユーザーが出前館のサービス上でアスクルが販売する食料品や日用品を中心とした、約1500種類の幅広い商品を注文できるサービスです。商品を選択して注文・決済をすると最短15分で商品を受け取ることができます。

もともと2021年7月末から食料品や日用品を即時配達する実証実験として「PayPayダイレクト by ASKUL」を行っていました。実証実験では2021年10月から12月の2ヶ月間で月間注文数は10倍に増加し、ユーザーからも高い評価を得て、食料品や日用品などの「今すぐ欲しい」というニーズの大きさがわかりました。

この結果を踏まえて名称をYahoo!マートに変更し、本格的にサービスを開始。今後は、2022年度中には都内23区全エリアに加えて一部エリアへも拡大し、2023年度以降もさらなるエリア拡大を検討しています。

消費者だけでなくギグワーカー、社会課題の解決も目指す

Yahoo!マートはフードデリバリーの注文が少ないアイドルタイムに日用品や食料品の配達を行なうことで、配達員であるギグワーカーが終日安定して業務を行えるなど、労働環境の安定化にも寄与します。

加えて、新型コロナウイルスの影響などにより増加している都心の空きオフィスなども店舗として使用することで、クイックコマースを通じて社会課題の解決も目指しているとのこと。

Yahoo!マートに限らず、クイックコマースは消費者のニーズに答えつつ、その場で働く人や社会課題の解決にも役立てられるとして注目を集めています。

「欲しい物が欲しい時に手に入る」世界の実現へ

ECが発達したことで、欲しい物はインターネット経由でほとんどが手に入るようになりました。クイックコマースはそこからさらに一歩進んだ新しい購買体験を提供するものといえるでしょう。

注文してから15分~30分程度で商品を受け取れるようになり、まさに「欲しい物が欲しい時に手に入る」世界が実現しようとしています。

〈参照〉ZHDグループ/「Yahoo!マート by ASKUL」都内で本格展開

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