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VRを活用したバーチャル世界で買い物が可能に/三越伊勢丹のREV WORLDS

広報部

2021.04.01

三越伊勢丹ホールディングスは、VRを活用したスマートフォン向けアプリ「REV WORLDS」の提供を3月17日から開始しました。REV WORLDSはバーチャル世界でアバターを操作して買い物や他ユーザーとの交流を楽しめるアプリです。

今回はREV WORLDSの概要から、今後の展開予定について見ていきましょう。

仮想空間を通じた買い物体験を提供するREV WORLDS

REV WORLDSは、営業時間・場所・商圏にとらわれないオンラインの利便性をVRで体験できるアプリです。コンセプトは「きっかけをインストールする、仮想都市のコミュニケーションプラットフォーム」となっており、買い物だけでなく他ユーザーとの交流まで楽しめるアプリとなっています。

ユーザーはアバターを操作し、伊勢丹新宿本店の仮想空間で買い物が楽しめます。仮想空間内で気に入った商品があれば、アプリ上でクリックすることで三越伊勢丹オンラインストアへ遷移して、実際の商品を購入可能です。

また、伊勢丹新宿本店だけでなく、新宿東口の街の一部エリアまで再現されており、ユーザーはアプリ内のどこにいてもチャット機能を使って友人や家族、初めて会った家族とコミュニケーションを取れます。

REV WORLDSの将来性

REV WORLDSでは、3月10日からVR上でコスメ催事とワイン催事を開催する予定です。

REV WORLDSの開発を手掛けた仲田朝彦氏は「先行して参加したVR展示会では数十万PVの実績があり、バーチャル体験による集客に手応えを感じている。新規顧客・次世代顧客の取り込みにつなげたい」とコメントしました。

ECとは違い、コミュニケーションを取りながら買い物を行う「アナログな買い物」を仮想的に実現したREV WORLDSは、今後も集客の点で大いに期待されます。

REV WORLDSの今後

現在の仮想伊勢丹新宿店のフロア構成は、食品(地下1階)と化粧品(1階)の2フロアとなっています。3月下旬にはバーチャル婦人服「リ・スタイルショップ」や約20ブランド・約80点を販売する洋菓子コーナー、和菓子コーナーを常設化する予定です。

また、さまざまなエリアに配置されたNPC販売員(無人操作の販売員)から商品やイベント情報を得られるようになり、今後も3ヶ月毎にバージョンアップが検討されています。その後も6~9月のアップデートで「一人で」「特定のユーザーと一緒に」といった買い物空間を選べる機能が追加される予定です。

REV WORLDSの取り組みを通じてリアル店舗と連動したコンテンツも提供する予定であり、映画館やコンサートなど小売店以外にも他社コンテンツを誘致するなど、VRプラットフォームの拡大にも挑戦していくこととしています。

〈参照〉三越伊勢丹/スマホアプリのアバターで買物「バーチャル伊勢丹新宿本店」/流通ニュース

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