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イオンリテールのBOPIS事例/ドライブスルー受け取り

広報部

2020.06.03

イオングループの総合スーパー事業の中核を担うイオンリテール株式会社では、コロナ感染拡大を防ぐ目的で、イオンネットスーパーで注文した商品をドライブスルー形式で受け取れるサービスを開始しました。このサービスはBOPISの活用事例でもあり、海外では主流となりつつあるサービス形態です。

今回は、イオンリテールのドライブスルー受け取りの概要について解説します。

イオンリテールのドライブスルー受け取りの概要

イオンリテールは北海道・東北・九州・沖縄を除くエリアで総合スーパーを展開しています。5月18日現在では、東北を除く本州のイオン14店でドライブスルー受け取りを実施しています。

【ドライブスルー受け取り実施店舗】

  • イオンスタイル水戸内原
  • イオンスタイル高崎
  • イオン小山店
  • イオン太田店
  • イオン羽生店
  • イオンスタイルレイクタウン
  • イオン東久留米店
  • イオン新潟西店
  • イオン長岡店
  • イオンスタイル高岡南店
  • イオン熱田店
  • イオンスタイル津南
  • イオン大和郡山店
  • イオン広島祇園店

ドライブスルー受け取りはBOPISを活用したものであり、インターネット経由で注文を行い、車で指定店舗へ赴くことで商品を受け取れる仕組みです。従業員はマスクやフェイスガード、手袋をつけており、車まで商品を届けてくれます。

ネットスーパーの店頭受取サービス利用料金は無料であり、店舗ごとに受け取れる時間帯は異なります。たとえば、イオン大和郡山店では当日10時までの注文で、当日15~18時の間で受け取ることが可能です。注文は前々日の15時から受け付けているとのこと。

コロナの感染拡大により「3密」を避けたい消費者にとって、活用しやすいサービスといえるでしょう。

ドライブスルー受け取りの今後

現在は関東・近畿地方の一部地域でのみ対応していますが、「利用状況を見ながら対応店舗の拡大、利用時間帯を調整していく」とイオンリテールの担当者は語っています。アフターコロナの対応についても、「顧客の声を聞きながら検討していきたい」とのこと。

ドライブスルー受け取りの仕組み・考え方はBOPISそのものであり、サービス内容に多少の変更があったとしても、今後も残り続けると予想されます。

BOPISは世界的に新たな販売チャネルとして注目されており、消費者・販売者の双方にとってもメリットの大きいものです。形態は異なりますが吉野家やスターバックスコーヒーなどでは「モバイルオーダー」としてBOPISを活用している事例があります。

そのことからも、BOPISは今後の販売チャネルの主流になると考えられ、イオンリテールのドライブスルー受け取りも続いていくのではないでしょうか。

〈参照〉イオン大和郡山店、ドライブスルーで商品受け取り/日本経済新聞

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