2020年12月17日に株式会社コーセーは、東京の表参道にフラッグシップストア「Maison KOSE(メゾンコーセー)表参道」をオープンしました。同店は2019年12月に出店した銀座店に続く直営店であり、同社のブランド商品が揃うとともにデジタルを活用した新しい買い物体験を提供する店舗です。
今回は、新たにオープンしたMaison KOSE 表参道の概要や注目ポイントなどを見ていきましょう。
Maison KOSE 表参道の概要
Maison KOSEは、デジタルプラットフォームを取り入れたブランド横断型の新コンセプトストアです。コーセーのブランド商品を幅広く展開するだけでなく、デジタルを活用してオンラインとオフラインを融合させて顧客に新しい買い物体験を提供します。
新型コロナウイルスの影響によって消費者の非接触ニーズが高まるいま、デジタルを活用したパーソナルかつ非接触型の買い物体験を提供する場として注目されています。
Maison KOSE 表参道の注目ポイント
Maison KOSE 表参道では、次に挙げるような施策によってパーソナルかつ非接触型の買い物体験を提供します。
- オートテスター
- オートフレグランス
- オンラインコミュニケーション
- オートサンプリング
- AR肌診断ソリューション
など
オートテスターやオートフレグランスは、非接触で化粧品のサンプルなどを提供するためのものであり、消費者が安心して買い物をするために活用されています。また、Maison KOSE 表参道では消費者とオンラインでコミュニケーションを図るための専用スペースを地下1階と1階に設置しており、非接触でも従来どおりの接客を実現するための仕組みが用意されています。
オートサンプリング・AR肌診断ソリューションは顔写真をスキャンするだけで肌状態の診断が行えるものです。消費者一人ひとりにあわせた商品がレコメンドされ、今後は店頭で決済して自宅まで商品を配送するサービスも2021年度に採用される予定となっています。
そのほかにも、メイクアップアーティストブランド「アディクション」の商品や世界観を体感できるスタジオを2階にオープンしており、非日常を味わえる空間として提供。新商品の先行体験や専属アーティストによるメイクレッスン、フォトスポットの設置など、ブランドの情報発信の拠点とする考えです。
コロナ禍のいまこそ求められる「新しい買い物体験」
新型コロナウイルスによって消費者の生活様式は大きく変わらざるを得なくなり、販売者側もその変化に対応しなければならなくなりました。変化に対応することは、今後の生き残りを左右する重要な要素になりつつあり、そのための方法としてデジタル活用が注目されています。
以前からデジタルを活用してオンラインとオフラインを融合することが課題とされてきましたが、コロナ禍ではその流れが急速に加速したと言えるでしょう。消費者の生活様式が大きく変わるいま、小売店に求められていることは「新しい買い物体験」の提供なのではないでしょうか。