フードデリバリーサービスの「ウーバーイーツ」にコンビニの「ローソン」が対応していることをご存知でしょうか。2019年8月から導入をはじめており、5月28日時点で414店舗への対応を予定しています。新型コロナウイルスの影響によりデリバリーサービスは伸長傾向にあり、ローソンでもウーバーイーツの需要が伸長しました。
今回は、ローソンにおけるウーバーイーツの活用事例を紹介します。
ローソンはコンビニで唯一ウーバーイーツに対応
ローソンはウーバーイーツに対応した唯一のコンビニです。2020年4月末時点では東京都内88店舗に限定したものでしたが、2020年5月から大阪・埼玉・千葉・宮城・愛知・福岡に導入店舗を増やし、414店舗への対応を予定しています。
新型コロナウイルスの影響で巣ごもり消費による需要が拡大し、対応エリアの拡大に踏み切った形です。ローソンでは4月の売上高は同年2月比で2.8倍に急増したとのこと。
ウーバーイーツは飲食店向けのフードデリバリーサービスですが、ローソンでは日用品や雑誌なども取り扱っています。ローソンで導入を開始した2019年8月時点では、日用品の取り扱いはウーバーイーツとしても初の試みでした。
ローソンがウーバーイーツに対応した背景
ローソンがウーバーイーツに対応した背景には「ラストワンマイル」における競争力の強化が挙げられます。ラストワンマイルとは、最終拠点からユーザーへの物流サービスのことであり、ユーザーへ商品を届ける物流の最後の区間を意味するものです。
EC市場が拡大を続けるなか、物流サービスによる差別化に取り組む事業者は多く、ラストワンマイルにおける対応はECにおける販売戦略の大きな要素となっています。店舗ビジネスの最たる例であるコンビニのローソンでも、ECを意識した対応に取り組んでいることがわかります。
サービスの連携がビジネスに好影響をもたらす
ローソンは店舗ビジネスですが、ウーバーイーツのようにほかのサービスとの連携によってコロナの影響を良い方向に転換することができています。旧態依然とした体制にとどまることなく、日々移り変わるユーザーニーズへの柔軟な対応が今回のローソンの成功につながったといえるでしょう。
次々と新しいサービスが生まれる現代において、既存サービスと新規サービスの連携が必要であることが分かる事例と言えるのではないでしょうか。