世界最大規模の小売EC「Amazon」では、一般ユーザーでも簡単に商品を出品できる「Amazonマーケットプレイス」と呼ばれる出品サービスを提供しています。企業でもこの出品サービスを利用している例は非常に多いものですが、出品商品の価格を自動的に設定できるツールがあることをご存知でしょうか。
今回は、Amazonの「価格の自動設定」機能の概要やメリットなどについて紹介します。
Amazonの「価格の自動設定」機能の概要
Amazon出品サービスで利用できる「価格の自動設定」機能(価格自動設定ツール)は、名前の通り出品商品の価格を自動的に設定できるツールです。Amazon seller centralから利用できるツールとなっています。
価格自動設定ツールは、価格設定のルールを定義して自動的に調整するものです。価格設定のルールを定義する際には、次の4つの種類から選択します。
- 競争力のあるショッピングカートボックス
- 競争力のある最低価格
- 他社サイトの価格
- 販売点数に基づく
同様の商品を複数の出品者が出品している際に自動的に最適な価格を設定したり、販売したい数量を基準に価格を自動設定したりすることが可能です。
価格自動設定ツールのメリット
Amazonの価格自動設定ツールを利用するメリットとしては、次のようなものが挙げられます。
- 無料で利用できる
- 価格設定の手間を減らせる(効率化)
- 販売機会損失を防げる
- 価格の設定ミスを防げる
価格自動設定ツールは、Amazon出品サービスを利用している方であれば無料で利用できます。Amazon純正のツールであるため、他社製のツールよりも信頼できるでしょう。
また、Amazonマーケットプレイスの商品価格は変動しやすいもの。同様の出品商品の価格が変動した場合に、最適な価格を設定できなければ、販売機会の損失に繋がります。価格自動設定ツールは、24時間365日稼働し続けるため、常に変動する価格に対応し続けることが可能です。
さらに、価格設定のミスや価格の変更作業などの手間も減らせるため、作業の効率化に繋がる点も、大きなメリットといえるでしょう。
自動化して作業効率化を目指そう
Amazonの価格自動設定ツールを使わずとも、手動で価格を調整することは可能です。しかし、変動し続ける価格に対応するためには、パソコンに張り付いていなければならないため非常に大変です。
価格自動設定ツールは、価格設定のルールをしっかりと作成できれば、手間のかかる作業を簡単にできるだけでなく、より最適な価格が設定できるようになります。
自動化して作業を効率的に進めることで、手の空いた私たちは別の作業が行えるようになることからも、作業効率化は、人的コストの削減や売上伸長にも繋がるといえます。Amazonの価格自動設定ツールに限らず、世の中の自動化ツールを上手に使って、作業効率化を目指しましょう。