三越伊勢丹ホールディングスは、3月にリリースしたVRを活用したスマートフォン向けアプリ「REV WORLDS」のアップデートを9月29日に実施しました。今回のアップデートは新たなショップを追加するなど、よりバーチャル空間を充実したものとなっています。
新エリアとして美容・アートエリアが追加
9月29日のアップデートで、REV WORLDSに日常で楽しめるアートを紹介するセレクトショップが新設されました。ニューヨークのメトロポリタン美術館とコラボしたアート作品や、インテリアグッズ、ファッショングッズなどが購入できます。
その一例として、Studio Blancheのスケートボード(税込み2万6,400円)やメトロポリタン美術館で使用されている紙袋をイメージしたレザーのショッパーバッグ「Leather Paper Bag(税込み3万800円)などが購入可能です。
その他、エトヴォス・ジョンマスターオーガニックなどの約60ブランド約200点が展示されており、コスメからインナーケアまで幅広く取り揃えています。
ディズニーエリアのアップデート、アバター拡張
仮想伊勢丹新宿店1階の「The STAGE」で展開中の「Disney Ultimate Princess Celebration at Virtual Isetan」では、ディズニー映画の抽象的なワンシーンなどを再現したインテリアグッズが購入できる空間も登場します。
「美女と野獣」や「アラジン」などのワンシーンを再現したインテリアグッズなどが期間限定で販売される予定です。VR上で気に入った商品をクリックすると、ディズニー公式オンラインストアに遷移して実際の商品を購入できます。
加えて、アバター着せかえ衣装も拡充されており、ハロウィーンシリーズを取り揃えるなど、さまざまなアップデートが実施されます。
未来の顧客を掴む打開策としてアップデートを続けるREV WORLDS
REV WORLDSは3月にリリースされてから少しずつ仮想空間エリアを拡大し、今では仮想空間上に10店舗が展開されています。
REV WORLDSは、百貨店から離れる若者を取り込むための施策の一つとして実施されており、それはアップデート内容からも見て取れるでしょう。REV WORLDSはVRという先端技術を用いているものの、「新規事業ではなく百貨店事業」と担当者は語っています。百貨店の新しい形として、未来の顧客を掴む打開策となるかもしれません。
オンラインでコミュニケーションを取り生活する顧客にとって、必要なものを揃えて提供する場として進化を続けるREV WORLDSの今後の動向に注目です。