いなげやはD&Sソリューションズが小売業のDX支援を目的に推進する「情報卸」のサービスとして、スーパーマーケット専用に開発した「LINEミニアプリ」を3月3日から導入しています。いなげやはアフターコロナに向けて、マーケティング方法や店舗のデジタル化を進められるツールを探しており、基幹システムを変更することなく対策できるツールとして「RETAILSTUDIO」を採用した形です。
今回は、いなげやが導入したLINEミニアプリの紹介と併せて、LINEミニアプリのメリットを紹介します。
D&SソリューションズのRETAILSTUDIOを活用
いなげやはRETAILSTUDIOを活用して特売チラシの配信、プライベートブランドなどの商品紹介、デジタル版ポイントプラスのクーポン配信を行います。今後はデジタル版ポイントカードとして利用できるようにする予定です。
また、会員カードの「ing・fan(アイエヌジー・ファン)」と連携し、顧客一人一人に合わせたクーポンの発行や、利用するほど特典が得られるロイヤリティプログラムとして運用することで、ダイナミックプライシングを取り入れて顧客満足度の向上も目指すこととしています。
LINEミニアプリを活用するメリット
LINEミニアプリは、通常のスマホアプリ(ネイティブアプリ)と違ってインストールする必要がありません。LINE内でアプリが使えるものであり、ユーザーの利用イメージとしてはWebサービスの利用に近いものと言えるでしょう。
「アプリをインストールするほどではないが、毎回Webブラウザを起動することは面倒くさい」と考えるユーザーに向いているアプリです。
企業側としては、LINEミニアプリを活用するメリットとして次のようなものが挙げられるでしょう。
- ユーザーに使ってもらいやすい
- メッセージ配信しやすい
- 開発コストがネイティブアプリより安い
ユーザーにインストールして貰う必要もなく、利用のハードルが低いため使ってもらいやすくなります。LINEミニアプリはLINE公式アカウントと連動させることで、ユーザーに読まれやすいLINEメッセージ配信を行うことができ、かんたんにユーザーに情報を届けることが可能です。
さらに、開発コストはネイティブアプリの半額程度、ネイティブアプリではアプリ上で課金する場合に30%の手数料がかかりますが、LINEミニアプリではその手数料がかかりません。コストの面でもLINEミニアプリは優れていると言えるでしょう。