2021年7月13日に、デジタルマーケティングの支援を行うアンダーワークスは国内の主要マーケティングテクノロジーを分類してまとめた「マーケティングテクノロジーカオスマップ JAPAN 2021」を公開しました。カオスマップの公開と併せて、2021年に重要視されるマーケティングテクノロジーの特徴についても語られています。
今回は、2021年のマーケティングテクノロジーの特徴とされている4つの「V」について見ていきましょう。
2021年に重要となるマーケティングテクノロジーの特徴とは
アンダーワークス株式会社の代表である田島学氏は、2021年のマーケティングテクノロジーの特徴として次の4つの「V」を挙げました。
- Virtual:オフラインのデジタル化
- Variety:顧客接点多様化
- Vertical Integration:オールインワンの出現
- Verification:顧客同意の必要性
新型コロナウイルスの影響によって、バーチャルの需要は非常に高まっています。その影響もあり、顧客接点は多様化し、さまざまなデータやテクノロジーが統合されたオールインワンのツールも登場してきました。
さらに、個人情報やプライバシーの保護に関しても近年では重要視され始め、Cookieなどの取得にも顧客の同意が必要となってきています。
2020年の新型コロナウイルス流行以降、業界や業種を問わずにバーチャル化が進み、今後もこの流れは続くと見られています。今後はリモートとオフラインが混在することを前提としたテクノロジーが台頭する可能性についても語られました。
アフターコロナで拡大するマーケティング領域
今回公開されたカオスマップでは、国内で利用できる1,317種類のマーケティングテクノロジーを13分野に分けて掲載されています。この数は2020年の1,234種類から7%の増加でした。そんななか、2020年比で33%増加している分野として、オールインワンツールが挙げられています。
従来のマーケティングは市場調査や広告宣伝、販促などの顧客が購入する前のプレセールスに注力していました。しかし、今後は購買後にあたるポストセールスを含めてマーケティングの領域が拡大すると分析されています。
加えて、顧客接点も多様化しており、デジタルマーケティングにおける複数アプリケーションのニーズが高まっているのです。
そのほかにも、2020年比でバーチャル展示会は400%増、ウェビナーは23%増、オンライン商談は60%増とリモート下におけるセールス・マーケティングの需要も高まっています。